共働きの貯金額は平均いくら?平均と中央値の違いなど統計の読み方と、平均より大事な3つの物差し(貯蓄率・生活防衛資金・目的別の目標額)を解説。貯金口座がスカスカだった我が家の貯め方の内訳も公開します。
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こんにちは、白石穂香です。武蔵小杉の2LDK賃貸で、夫の健太郎(SE)と4歳の娘・結愛(ゆあ)と暮らしている共働きワーママです。食品メーカーの営業を12年やっています。
「共働きの家って、みんなどれくらい貯金してるんだろう」——。これ、ずっと気になっていたんですよね。
きっかけは、職場のランチでした。同世代の同僚が「うちは子どもが小学校に上がるまでに◯◯万円貯める予定」とさらっと言ったんです。その金額が、当時の我が家の貯金の何倍もあって、正直、その日の午後は仕事が手につきませんでした。帰りの電車でスマホを開いて「共働き 貯金 平均」と検索したら、今度は想像以上に大きな数字が出てきて、さらに落ち込む……。
でも、あとから分かったんです。ネットで見かける「平均貯金額」は、そのまま自分の家と比べても、あまり意味がない数字だったということに。
この記事では、共働きの貯金額の「平均」をどう読めばいいのか、平均より大事な「3つの物差し」、そして、以前は貯金口座がスカスカだった我が家が、今どうやって貯めているのかの内訳まで、正直にお話しします。
💡 この記事を読み終えたあなたの状態
– 「平均貯金額」の数字の正しい読み方(平均と中央値の違い)が分かる
– 平均と比べて落ち込む必要がない理由が分かる
– 平均の代わりに見るべき「3つの物差し」で、自分の家を点検できる
– 共働きが貯まりにくい理由と、その対策が分かる
– 我が家の貯め方の内訳を参考に、自分の家の仕組みを考えられる
👤 こんな人に読んでほしい
- [x] 共働きなのに、思ったほど貯金が増えていない気がする人
- [x] ネットの「平均貯金額」を見て、焦ったり落ち込んだりした人
- [x] 自分の家の貯金額が多いのか少ないのか、判断の基準がほしい人
- [x] これから夫婦で貯金の仕組みを見直したい人
この記事のゴール
先に言っておくと、この記事は「平均◯◯万円だから、あなたも◯◯万円貯めましょう」という記事ではありません。
貯金額は、年収・年齢・住まい・子どもの人数・住んでいる地域によって、まったく違ってくるものです。だから、他の家庭の平均と比べて一喜一憂するより、自分の家にとって「足りているか」を判断できる物差しを持つほうが、ずっと役に立ちます。
この記事のゴールは、「平均」に振り回されずに、自分の家の貯金を自分の物差しで判断できるようになることです。
⚠️ はじめに:本記事は、家計や貯蓄についての一般的な考え方と、私個人の体験を紹介するものです。特定の金融商品をすすめたり、個別の家計の判断を保証したりするものではありません。投資には元本割れの可能性があります。具体的な判断は、ご自身の状況に合わせて、必要に応じて専門家にご相談ください。
第1部 「平均貯金額」の数字は、こう読む
1-1. よく引用される2つの調査
「平均貯金額」としてよく引用されるのは、主に次のような公的な調査です。
| 調査 | 実施 | 特徴 |
|---|---|---|
| 家計調査(貯蓄・負債編) | 総務省 | 世帯の貯蓄・負債の状況を調べる公的統計 |
| 家計の金融行動に関する世論調査 | 金融広報中央委員会(現・金融経済教育推進機構)など | 金融資産の保有状況や意識を調べる調査 |
どちらも信頼できる調査ですが、調査の対象や「貯蓄」に含める範囲が違うので、出てくる数字も違います。ネットで見かける「平均◯◯万円」という数字が、どの調査の、どの世帯を対象にした、どの範囲の数字なのかを確認しないと、比べようがないんですよね。
最新の数字は、各調査の公式サイトで確認できます。気になる方は、一度原典を見てみることをおすすめします。
1-2. 「平均」と「中央値」は大きく違う
ここが一番大事なポイントです。
平均値は、全員の金額を足して人数で割ったもの。中央値は、全員を金額順に並べたときに、ちょうど真ん中にくる人の金額です。
貯金額のデータでは、この2つが大きく離れるのが一般的です。調査にもよりますが、二人以上の世帯でみると、平均値は1,000万円を超える一方で、中央値は平均値よりかなり低い、という結果になることが多いです。
なぜこうなるかというと、ごく一部の、たくさん貯蓄を持っている世帯が、平均値をぐっと引き上げてしまうからです。
| 指標 | 意味 | 実感との近さ |
|---|---|---|
| 平均値 | 全体の合計÷世帯数 | 一部の高額世帯に引っ張られて高く出やすい |
| 中央値 | 真ん中の世帯の金額 | 「ふつうの家庭」の実感に近い |
私が最初に検索して落ち込んだのも、実は平均値を見ていたからでした。中央値のほうを見たら、「あれ、うちもそこまで少なくないかも」と、少し気が楽になったのを覚えています。
1-3. 「貯蓄」に何が含まれているかも確認する
もうひとつ気をつけたいのが、「貯蓄」の範囲です。
調査によって、「貯蓄」「金融資産」には、預貯金だけでなく、株式・投資信託・生命保険・個人年金なども含まれていることがあります。
| 含まれることがあるもの | 例 |
|---|---|
| 預貯金 | 普通預金・定期預金 |
| 有価証券 | 株式・投資信託・債券 |
| 保険 | 貯蓄性のある生命保険・個人年金など |
「うちの普通預金の残高」と、「保険や投資も含めた金融資産の平均」を比べたら、差が出るのは当然です。比べるなら、同じ範囲の数字どうしで比べる必要があります。
1-4. 年齢で大きく違う
さらに、貯金額は世帯主の年齢によって大きく違います。
一般的に、年齢が上がるほど貯蓄額は増える傾向があります。長く働いてきた分、退職金を受け取っている世帯もあるからです。
つまり、30代の子育て世帯が、全年齢の平均と比べても、あまり意味がないんですよね。私も30代なので、まずは同じくらいの年代の数字を見るようにしました。すると、全体の平均よりずっと低い水準で、「なるほど、全年齢の数字と比べて焦っていたのか」と納得できました。
第2部 平均と比べても落ち込む必要がない5つの理由
2-1. 理由①:年収がまったく違う
当たり前ですが、世帯年収が違えば、貯められる金額も違います。共働きといっても、夫婦ともにフルタイムなのか、どちらかが時短勤務なのか、パートなのかで、世帯年収は大きく変わります。
2-2. 理由②:住まいの状況が違う
賃貸か持ち家か、住宅ローンがあるかどうかでも、貯金の状況はまったく違います。
たとえば、住宅を購入するときに頭金として貯金をまとめて使った家庭は、一時的に貯金額が大きく減ります。でも、それは「貯金が少ない」のではなく、「資産の形が変わった」だけなんですよね。
2-3. 理由③:子どもの人数と年齢が違う
子どもが何人いるか、何歳かによって、今かかっているお金も、これから必要なお金も違います。
子どもが小さいうちは、比較的お金がかかりにくい「貯め時」と言われることもあります。一方で、保育料や習い事など、家庭によっては出費が大きい時期でもあります。
2-4. 理由④:住んでいる地域が違う
家賃や物価は、地域によって大きく違います。都市部に住んでいると、家賃だけで家計のかなりの部分を占めることも。我が家も武蔵小杉の賃貸なので、家賃の負担は正直大きいです。
2-5. 理由⑤:「今の貯金額」より「貯まるペース」が大事
そして一番大事なのが、今の貯金額より、これからの貯まるペースのほうが大事だということ。
今の貯金額が平均より少なくても、毎月着実に貯まる仕組みができていれば、数年後には大きく変わります。逆に、今たくさんあっても、毎月赤字なら減っていく一方です。
比べるべきは、他の家庭の「残高」ではなく、自分の家の「流れ」。これが、私が平均を気にしなくなった一番の理由です。
第3部 平均の代わりに見るべき「3つの物差し」
では、何を基準に「足りているか」を判断すればいいのか。私が使っているのは、次の3つの物差しです。
3-1. 物差し①:貯蓄率(手取りの何%を貯めているか)
1つめは、貯蓄率です。手取り収入のうち、何%を貯金に回せているか。
貯蓄率(%)= 1か月の貯金額 ÷ 1か月の手取り収入 × 100
貯金額そのものは年収によって違いますが、貯蓄率なら、年収が違っても比べやすいんですよね。
一般的には、手取りの10〜20%程度を貯蓄の目安にする考え方がよく紹介されます。ただし、これもあくまで目安で、家賃や子どもの状況によって無理のない範囲は変わります。大事なのは、まず自分の家の貯蓄率を知ることです。
3-2. 物差し②:生活防衛資金があるか
2つめは、生活防衛資金です。病気やケガ、急な失業などで収入が減ったときに、生活を守るためのお金です。
目安は、生活費の3〜6か月分とよく言われます。共働きの場合は、収入源が2つあるので、片方の収入が止まってももう片方でしのげる分、会社員夫婦なら3〜4か月分でも比較的安心、という考え方もあります。
| 状況 | 生活防衛資金の目安 |
|---|---|
| 共働き・会社員夫婦 | 生活費の3〜4か月分程度から |
| 片働き・収入源が1つ | 生活費の6か月分程度 |
| 自営業・収入が不安定 | 生活費の6か月分以上 |
「平均より多いか少ないか」より、「いざというとき、何か月生活できるか」のほうが、よほど実感に近い判断基準だと思います。
3-3. 物差し③:目的別の目標額に届いているか
3つめは、目的別の目標額です。貯金には、それぞれ「何のためのお金か」という目的があります。
| 目的 | 考え方 |
|---|---|
| 生活防衛資金 | 生活費の3〜6か月分 |
| 教育費 | 子どもの進路によって必要額が変わる |
| 住宅 | 購入するなら頭金など |
| 老後 | 長期でじっくり準備 |
| 特別費 | 家電の買い替え・旅行・冠婚葬祭など |
目的ごとに「いつまでに、いくら必要か」を決めると、今の貯金が足りているかどうかが、はっきり見えてきます。
🎓 教育費の考え方については、子どもの教育費、共働きはいくら必要? で詳しくまとめています。
3-4. 3つの物差しで自分の家を点検してみる
3つの物差しを使うと、自分の家の状況をこんなふうに点検できます。
| 物差し | 質問 | 我が家(以前) | 我が家(今) |
|---|---|---|---|
| 貯蓄率 | 手取りの何%を貯めている? | 分からない(ほぼ0%の月も) | 約15%+ボーナス時上乗せ |
| 生活防衛資金 | 何か月生活できる? | 1か月もあやしい | 生活費3か月分を確保 |
| 目的別の目標 | 目的ごとに貯めている? | 目的なし | 教育費・特別費などに分けている |
以前の我が家は、どの物差しでも「分からない」「足りない」でした。平均と比べる以前に、自分の家の状況をそもそも把握していなかったんですよね。
第4部 共働きが貯まりにくい、よくある理由
4-1. 共働きは「稼いでいるのに貯まらない」が起きやすい
意外かもしれませんが、共働きは、世帯収入が多いのに貯金が増えにくいことがあります。私たち夫婦がまさにそうでした。その理由を整理しておきます。
4-2. 理由①:お互い「相手が貯めていると思っている」
一番多いのが、これだと思います。夫婦それぞれが自分の給料を管理していて、「相手が貯金してくれているだろう」と思い込んでいるパターンです。
我が家もまさにこれでした。私は「健太郎が貯金してるはず」、健太郎は「穂香が管理してるはず」と、お互い丸投げ状態。だから世帯では稼いでいるのに、貯金口座はスカスカでした。
4-3. 理由②:「収入が多いから大丈夫」という油断
2人分の収入があると、「まあ大丈夫だろう」という油断が生まれやすいんですよね。外食が増えたり、ちょっといいものを買ったり。一つひとつは小さな出費でも、積み重なると大きな額になります。
4-4. 理由③:時間を買う出費が増える
共働きは、時間がない分、時間を買う出費が増えがちです。家事代行、ミールキット、時短家電、タクシー……。
これ自体は悪いことではありません。私も、時間を買うのは大賛成です。ただ、何にいくら使っているかを把握していないと、気づかないうちに膨らんでいくのは注意したいところです。
4-5. 理由④:貯金の「仕組み」がない
そして、根本的な理由がこれです。貯金を「残ったら貯める」にしていると、共働きでもなかなか貯まりません。
収入が多くても、使えるお金が多ければ、そのぶん使ってしまうのが人間です。貯金は「残ったら」ではなく「先に」。これが、我が家が貯まるようになった一番のきっかけでした。
🏦 「先に貯める」仕組みづくりについては、共働きが意志力ゼロで貯まる先取り貯蓄のやり方 で、口座分けと自動化の手順を詳しくまとめています。
第5部 我が家の貯め方の内訳を公開します
5-1. 以前の我が家:1口座で、貯金の概念がなかった
まず、以前の我が家の状況です。
給料は1つの口座に入り、そこから家賃も食費も引き落とされて、残りはなんとなく使う。貯金分という概念がそもそもなかったんですよね。これでは貯まるはずがありません。
5-2. 今の我が家の仕組み
今は、次のような仕組みにしています。
| 項目 | 我が家のやり方 |
|---|---|
| 家計の管理方法 | 定額拠出型(夫婦がそれぞれ決まった額を共通口座へ入れる) |
| 先取りの額 | 世帯手取りの約15%+ボーナス時に上乗せ |
| 先取りのタイミング | 給料日に自動で「貯める口座」へ移す |
| 貯める口座 | 普段は使わないネット銀行。残高はめったに見ない |
| 残ったお金 | 夫婦それぞれの自由なお金 |
ポイントは、「先取り」と「自動化」です。給料が入った瞬間に、決めた額が自動で貯める口座へ移る。一度設定してしまえば、あとは何もしなくても毎月勝手に貯まっていきます。
我が家の場合、月の先取り額はだいたい10万円前後。これが世帯手取りの約15%にあたります。
💡 定額拠出型を含め、夫婦で貯める仕組みのつくり方は、共働きが意志力ゼロで貯まる先取り貯蓄のやり方 で詳しく書いています。
5-3. 貯めたお金の「目的別の内訳」
先取りしたお金は、目的別にざっくり分けています。
| 目的 | 配分のイメージ | 置き場所 |
|---|---|---|
| 生活防衛資金 | 最初に最優先で貯めた(生活費3か月分を確保済み) | ネット銀行の普通預金 |
| 教育費(結愛の分) | 毎月一定額を積み立て | 教育費用に分けた口座など |
| 特別費 | 家電の買い替え・帰省・冠婚葬祭など | ネット銀行 |
| 長期の資産づくり | 無理のない範囲でコツコツ | つみたて投資(NISA) |
一番最初に取り組んだのは、生活防衛資金でした。「まず生活費3か月分」を目標にして、そこに届いたとき、健太郎と二人で「これで急に何かあっても大丈夫だね」と心からホッとしたのを覚えています。この安心感が、家計の精神的な土台になりました。
生活防衛資金が貯まってからは、先取りしたお金を、教育費や特別費、長期の資産づくりに振り分けるようにしています。
⚠️ 投資は、元本割れの可能性があります。生活防衛資金など、近いうちに使う予定のお金は、投資に回さずに預金で持っておくのが一般的な考え方です。私自身も、投資は「当面使わないお金」だけで、無理のない範囲にしています。
5-4. ボーナスは「上乗せ」に使う
ボーナスが出たときは、まず一部を貯める口座へ上乗せしています。残りは、家族の楽しみや、欲しかったものに使うこともあります。
「ボーナスは全部貯金」にすると、我慢が続かないんですよね。上乗せする分と、楽しむ分をあらかじめ決めておくのが、我が家が続いているコツです。
🎁 ボーナスの使い道と配分の考え方は、共働きのボーナスの使い道と貯め方 にまとめています。
5-5. 仕組みにしてから変わったこと
先取りと自動化を始めてから、我が家で変わったことを挙げると、こんな感じです。
- 貯金について考える時間が、ほぼゼロになった
- 「今月いくら貯められるかな」という不安がなくなった
- 夫婦で「相手任せ」がなくなり、揉めごとが減った
- お金を使うときの罪悪感が減った(先に貯めているので、残りは使っていい)
特に最後の「罪悪感が減った」は大きかったです。以前は、何かを買うたびに「これで貯金が減る……」と後ろめたかった。今は、先に貯めているので、残ったお金は安心して使えます。
第6部 貯金が少ないと感じる人の「最初の3ステップ」
「うちは全然貯まっていない」と感じている人のために、最初の3ステップをまとめます。私自身が、スカスカの口座から立て直したときの順番です。
6-1. ステップ①:今の貯蓄率を知る
まずは、1か月の手取り収入と、1か月に貯金できている額を確認します。夫婦の収入を合わせた「世帯」で考えるのがポイントです。
正確でなくて大丈夫。「だいたいこれくらい」が分かれば十分です。家計簿がどうしても続かない人は、口座の残高の増減だけ見るのでもいいと思います。
📒 家計の把握がどうしても続かない方は、家計簿が続かない共働きへ で、ズボラでも続く”ゆる家計管理”の仕組みを紹介しています。
6-2. ステップ②:「貯める口座」を分けて、先取りを自動化する
次に、普段使う口座とは別に「貯める口座」をつくり、給料日に自動で移す設定をします。
金額は、最初は少なくて大丈夫。手取りの5%からでも、1万円からでもいい。大事なのは金額より、「自動で貯まる流れ」をつくることです。慣れてきたら、少しずつ増やしていけばいいんです。
6-3. ステップ③:まず生活防衛資金を目標にする
最初の目標は、生活防衛資金にするのがおすすめです。生活費の3か月分など、具体的な金額を決めて、そこを目指します。
目標がはっきりしていると、貯金が「我慢」ではなく「ゴールに近づいている実感」に変わります。そして、生活防衛資金が貯まれば、次は教育費や特別費など、目的別に貯めていけばいいんです。
第7部 ライフステージ別に意識したいこと
7-1. 子どもが小さいうちは「貯め時」になりやすい
一般的に、子どもが小さいうちは、教育費がまだ本格的にかかっていない「貯め時」になりやすいと言われます。
我が家も結愛がまだ4歳なので、今のうちにできるだけ貯めておこうと意識しています。小学校、中学校と進むにつれて、習い事や教育費が増えていくことが予想されるからです。
7-2. 時短勤務の時期は、無理に貯金額を維持しなくていい
時短勤務をしていると、給料が減って、貯金に回せる額も減りがちです。
でも、時短勤務の時期に貯金額が減るのは、ある意味当然。無理に同じ額を維持しようとして生活が苦しくなるより、「今は貯蓄率を少し下げて、フルタイムに戻ったら戻す」くらいの柔軟さでいいと思います。
⏰ 時短勤務で手取りがどれくらい減るかは、時短勤務で給料・手取りはどれくらい減る? で整理しています。
7-3. 大きな出費の前は、あらかじめ目的別に分けておく
住宅の購入、車の買い替え、子どもの入学……。大きな出費が予想されるときは、あらかじめ目的別に口座や項目を分けて貯めておくと、いざというときに生活防衛資金を崩さずに済みます。
第8部 よくある質問
Q1. 共働きなら、いくら貯金があれば安心?
一概には言えません。年収・年齢・住まい・子どもの人数によって、必要な金額はまったく違います。まずは「生活費の3か月分の生活防衛資金」を一つの目安にして、そのうえで目的別に貯めていくのがおすすめです。
Q2. 貯金ゼロでもやり直せる?
もちろんです。以前の我が家も、貯金口座はほぼスカスカでした。大事なのは、今の残高より、これからの流れ。先取りと自動化の仕組みさえつくれば、そこから着実に増えていきます。
Q3. 夫婦で貯金額を把握していないのはまずい?
少なくとも、「世帯としていくら貯まっているか」は夫婦で共有しておくのがおすすめです。我が家も以前はお互い丸投げで、実はどちらも貯めていなかった……ということになっていました。細かい内訳まで共有しなくても、世帯の貯金額と貯蓄率だけでも把握しておくと安心です。
Q4. 貯金と投資、どっちを優先すべき?
一般的には、まず生活防衛資金を預金で確保してから、当面使わないお金で投資を検討するという順番がよく紹介されます。投資には元本割れの可能性があるので、無理のない範囲で。具体的な判断は、ご自身の状況に合わせて考え、必要に応じて専門家に相談してください。
📈 つみたて投資を始めるときの考え方は、投資がこわかったワーママのつみたてNISAの始め方 で、私の体験とともにまとめています。
Q5. 平均より多く貯まっていれば、それで安心?
平均より多くても、目的に対して足りていなければ安心とは言えません。逆に、平均より少なくても、生活防衛資金があって、目的別に計画的に貯まっていれば、十分に安心できる状態です。平均は、あくまで参考程度に見るのがいいと思います。
まとめ——平均より「自分の家の物差し」で
共働きの貯金額について、ポイントをまとめます。
- 平均と中央値は大きく違う:平均は一部の高額世帯に引っ張られやすい
- 比べるなら同じ範囲・同じ年代で:貯蓄の範囲や年齢で数字は大きく変わる
- 平均と比べて落ち込まなくていい:年収・住まい・子ども・地域で状況はまったく違う
- 3つの物差しで判断する:貯蓄率・生活防衛資金・目的別の目標額
- 共働きは「相手任せ」「油断」で貯まりにくい:仕組みで解決する
- 貯金は「残ったら」ではなく「先に」:先取りと自動化が一番効く
以前の私は、ネットの平均貯金額を見ては落ち込んでいました。でも、平均は、あくまで「ほかの誰かの家の数字の集まり」です。大事なのは、自分の家にとって足りているかどうか。そして、今の残高より、これから貯まっていく流れをつくれているかどうか。
平均に振り回されるのをやめて、自分の家の物差しで、少しずつ、着実に。あなたの家の貯金が、安心につながっていきますように。
自分の家を点検するチェックリスト
- [ ] 見ている「平均貯金額」が、平均値か中央値か確認したか
- [ ] 比べる数字の年代・貯蓄の範囲をそろえたか
- [ ] 世帯の手取り収入と、毎月の貯金額を把握したか
- [ ] 自分の家の貯蓄率(%)を計算したか
- [ ] 生活防衛資金が、生活費の何か月分あるか確認したか
- [ ] 貯金の目的(教育費・特別費など)を書き出したか
- [ ] 普段使う口座とは別に「貯める口座」をつくったか
- [ ] 給料日に自動で貯める口座へ移す設定をしたか
- [ ] 世帯の貯金額を、夫婦で共有したか
全部できなくても大丈夫。上から1つずつで十分です。
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運営者・白石穂香について → [運営者プロフィール(/about/)]
本記事は2026年時点の情報です。貯蓄に関する統計の数値や調査の実施主体・定義は、調査や年度によって異なり、変わることもあります。最新かつ正確な数値は、必ず各調査の公式サイトでご確認ください。本記事は一般的な考え方と私個人の体験の紹介であり、特定の金融商品の勧誘や、個別の家計・投資の判断を保証するものではありません。投資には元本割れの可能性があります。本文中の金額・配分は、あくまで我が家の一例です。




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