共働きの生命保険はいくら必要?必要保障額の考え方と見直し方2026

お金・家計

共働きの生命保険はいくら必要?必要保障額の考え方をやさしく整理。公的保障を知る大切さ、片働きより保障を抑えやすい理由、入りすぎ/不足の落とし穴、見直し方まで中立に解説します。(PR:本記事はプロモーションを含みます)

(PR:本記事はプロモーションを含みます)ただし、私が実際に我が家の生命保険を見直したときの考え方と体験をもとに、「いくら必要か」を自分で考えるためのモノサシを正直にまとめています。特定の商品をおすすめするための記事ではありません。金額はすべて世帯によって変わるため、最終判断はご自身、または日本年金機構等の公式情報やFP(ファイナンシャル・プランナー)などの専門家にご確認ください。

正直に言うと、私はずっと「生命保険って、いくら入れば正解なの?」がまったく分かっていませんでした。35歳、川崎市武蔵小杉の2LDK賃貸で、夫の健太郎(SE)と、4歳の結愛と3人暮らし。私は食品メーカーで営業を12年やっていて、数字を扱う仕事のはずなのに、いざ自分の生命保険となると「みんなこれくらい入ってるから」「営業の人にすすめられたから」で、なんとなく決めていたんですよね。

結愛が生まれたとき、「子どもができたら保険を手厚くしなきゃ」と焦って、勧められるまま死亡保障を大きめにしました。でも、その「大きめ」がいくらなのか、なぜその金額なのか、私は説明できなかったんです。ある日、家計を見直していて「うちって、生命保険にこんなに払ってるの?」と気づいて、ようやく重い腰を上げて調べ始めました。

そこで初めて知ったのが、「必要保障額」という考え方です。これは超ざっくり言うと、「もしものときに遺された家族に必要なお金」から「入ってくるお金」を引いた”不足分”のこと。この不足分こそが、生命保険で備えるべきおおよその金額の目安になる——この順番で考えると、「なんとなく大きめ」がいかに危ういかがよく分かりました。

そしてもうひとつ、大きな気づきがありました。共働きの我が家は、片働き家庭よりも必要保障額が小さくなりやすいということ。理由は本文でていねいに書きますが、これを知らずに「片働き前提の目安」で保険に入っていると、払いすぎになりやすいんです。私はまさにそれでした。

⚠️ はじめに、いちばん大事なこと:生命保険の「必要な金額」は、家族構成・収入・貯蓄・住まい・働き方・公的保障によって、世帯ごとにまったく変わります。この記事はあくまで「考え方のモノサシ」と「我が家の体験」であり、特定の金額や商品を断定するものではありません。遺族年金など公的保障の金額・条件は必ず日本年金機構等の公式や、FP等の専門家にご確認ください。「この記事の通りにすれば安心」という性質のものではない、という前提で読んでいただけたら嬉しいです。

💡 この記事を読み終えたあなたの状態
– 「生命保険はいくら必要か」を、金額そのものではなく自分で計算する順番(考え方)で理解できる
– 「必要保障額=遺族に必要なお金 − 入ってくるお金」という引き算の骨組みが分かる
共働きだと必要保障額が小さくなりやすい理由が腹落ちする
– 遺族年金など「公的保障をまず知る」ことの大切さと、確認先が分かる
– 保険の「入りすぎ/入らなすぎ」両方の落とし穴を先に避けられる
– 自分で難しいときに、無料相談を中立に使うコツが分かる

👤 こんな人に読んでほしい

  • [x] 共働きで、生命保険を「なんとなく」で決めてしまっている人
  • [x] 「必要保障額っていくら?」を自分で考えられるようになりたい人
  • [x] 子どもが生まれて、保険を手厚くすべきか迷っている人
  • [x] 保険料が家計を圧迫している気がして、見直したい人
  • [x] 不安を煽られて不要な保険に入りたくない人

  1. 📖 この記事の目次
  2. この記事のゴール
  3. 第1部 必要保障額とは?「引き算」で考える基本
    1. 1-1. 生命保険は「不足分」を埋めるための道具
    2. 1-2. 必要保障額の基本式——引き算の骨組み
    3. 1-3. 「支出」を数えるときのコツ——期間で区切る
    4. 1-4. 数字は「正確さ」より「ざっくり」でいい
    5. 1-5. 引き算をやってみる「4つのステップ」
    6. 1-6. 「生活費は今のまま×年数」ではない
    7. 1-7. 共働きは「二人分」の必要保障額を考える
  4. 第2部 共働きは必要保障額が小さくなりやすい理由
    1. 2-1. 片働き前提の「目安」をそのまま使うと過剰になりやすい
    2. 2-2. 「残された側も働き続けられる」という前提
    3. 2-3. どちらが欠けても影響が出る「家事・育児」のコスト
    4. 2-4. 我が家で起きた「思い込みのズレ」
    5. 2-5. 「共働き」といっても中身はいろいろ
  5. 第3部 まず「公的保障」を知る——遺族年金という土台
    1. 3-1. なぜ「公的保障を先に知る」のがそんなに大事なのか
    2. 3-2. 遺族年金は「ある」けれど、金額・条件は世帯でまったく違う
    3. 3-3. 公的保障の「確認先」チェックリスト
    4. 3-4. 公的保障は「万能ではない」ことも知っておく
    5. 3-5. 死亡保障だけでなく「働けなくなるリスク」も頭の片隅に
    6. 3-6. 「何から調べればいいか分からない」ときの優先順位
  6. 第4部 我が家が生命保険を見直した体験
    1. 4-1. きっかけは「保険料、こんなに払ってたの?」
    2. 4-2. まずやったのは「引き算」だった
    3. 4-3. 「過剰だったかも」と感じた視点
    4. 4-4. 「残した」ものもある——削ることが目的ではない
    5. 4-5. 夫婦で「前提」をそろえる話し合いが要だった
  7. 第5部 ライフステージ別・必要保障額の考え方
    1. 5-1. 必要保障額は「動く」——山なりに変化しやすい
    2. 5-2. ライフステージ別・見直しの視点(早見表)
    3. 5-3. 「賃貸」と「持ち家」で前提が変わる
    4. 5-4. 「見直しリマインダー」を家計の年中行事にする
  8. 第6部 「入りすぎ」「入らなすぎ」両方の落とし穴
    1. 6-1. 「入りすぎ」の落とし穴——不安を埋めるための過剰
    2. 6-2. 「入らなすぎ」の落とし穴——共働きの過信
    3. 6-3. 「なんとなく」で決めるのが、いちばんの落とし穴
    4. 6-4. 商品選びで気をつけたいこと(中立に)
    5. 6-5. 生命保険の「タイプの違い」をざっくり知っておく
    6. 6-6. 「保険料は手取りの◯割まで」も鵜呑みにしない
  9. 第7部 自分で難しければ無料相談を使う(中立に)
    1. 7-1. 「自分で全部やる」に、こだわりすぎなくていい
    2. 7-2. 無料相談を「中立に」使うコツ
    3. 7-3. 相談相手は「合わなければ変えていい」
    4. 7-4. 相談前に用意しておくと、話が早いもの
  10. FAQ よくある質問
  11. まとめ——「いくら必要か」を自分で考えられるようになろう
    1. この記事のまとめ
    2. 🎯 迷ったらコレ(結論)
    3. 最終チェックリスト(自己診断)
    4. 📄 関連記事

📖 この記事の目次

内容 読了目安
ゴール 「いくら必要か」を自分で考えられる状態にする ⏱ 2分
第1部 必要保障額とは?「引き算」で考える基本 ⏱ 7分
第2部 共働きは必要保障額が小さくなりやすい理由 ⏱ 6分
第3部 まず「公的保障」を知る——遺族年金という土台 ⏱ 7分
第4部 我が家が生命保険を見直した体験 ⏱ 6分
第5部 ライフステージ別・必要保障額の考え方 ⏱ 6分
第6部 「入りすぎ」「入らなすぎ」両方の落とし穴 ⏱ 6分
第7部 自分で難しければ無料相談を使う(中立に) ⏱ 5分
FAQ よくある質問(計算・共働き・見直しタイミング) ⏱ 6分
まとめ 最終チェックリストで自己診断 ⏱ 3分

それではまず、「生命保険はいくら必要か」を自分で考えられる状態をゴールに置いて、話を始めます。


この記事のゴール

🎯 ゴール:この記事を読み終えたとき、あなたが「うちの生命保険はいくら必要か」を、他人の目安ではなく自分の家庭の数字で考えられるようになっていること。これがゴールです。

世の中には「生命保険は年収の◯倍」「子ども1人につき◯◯万円」といった目安があふれています。便利な反面、私はこれを鵜呑みにして失敗しかけました。というのも、こうした目安の多くは片働き・平均的な世帯を前提にしていることが多く、共働きの我が家にはそのまま当てはまらなかったからです。

だからこの記事では、具体的な金額を「これが正解」と断定することはしません。代わりに、どんな世帯でも使える”計算の順番(考え方)”をお伝えします。順番さえ分かれば、あとは自分の家庭の数字を当てはめるだけ。金額は世帯ごとに違って当たり前なので、「自分で出す」ことにこそ意味があると私は思っています。

念のため補足すると、私は保険やお金の専門家(FPなど)ではありません。食品メーカーで営業を12年やっている、ごく普通の共働きの一会社員です。だからこの記事は「専門家による正解の提示」ではなく、「同じ立場で悩んで、自分なりに考え方を整理した一人の体験と学び」として読んでいただけたら嬉しいです。専門的な判断が必要な部分では、必ず公式情報や専門家を頼ってくださいね。そこは何度でも念を押させてください。

そのうえで、我が家の見直し体験、ライフステージ別の考え方、入りすぎ・入らなすぎの落とし穴、そして自分で難しいときの無料相談の使い方まで整理します。押し売りはしません。「今のままで大丈夫」という結論になっても、それはそれで正解です。大事なのは、根拠をもって納得して決めること。その状態を目指して読んでください。

ひとつだけ、先にお願いです。この記事を読んでも、具体的な金額の”正解”は出てきません。それは意地悪ではなく、必要保障額に唯一の正解が存在しないからです。同じ「共働き・子ども1人」でも、収入・貯蓄・住まい・公的保障が違えば、必要な金額はまるで変わります。だからこの記事がお渡しできるのは、金額ではなく「自分の家の金額を出すための地図」です。地図を手に、実際に歩くのはあなた自身。その一歩を、できるだけ軽く踏み出せるようにお手伝いします。


第1部 必要保障額とは?「引き算」で考える基本

🎯 この章のゴール:「必要保障額」という考え方の骨組みを理解する。「遺族に必要なお金 − 入ってくるお金 = 不足分」という引き算で、生命保険の金額の目安を考えられる状態にする。

1-1. 生命保険は「不足分」を埋めるための道具

まず前提から。生命保険(死亡保障)は、ざっくり言うと「一家の働き手にもしものことがあったとき、遺された家族が生活に困らないよう、不足するお金を補う」ための道具です。ここでいちばん大事なのは、「不足するお金」という部分。足りない分だけ備えればいい、というのが基本の発想です。

私が最初につまずいたのは、ここでした。「子どものために、できるだけ大きく」と考えてしまったんですね。でも冷静に考えると、遺された家族には保険金以外にも「入ってくるお金」があります。それを無視して全部を保険でまかなおうとすると、当然ながら保険料は膨らみます。必要なのは”全額”ではなく”不足分”——この一点を理解するだけで、見え方がガラッと変わりました。

💡 ヒント:生命保険を考えるときの合言葉は「全部を保険で用意しない」。遺族に入ってくるお金(公的保障・配偶者の収入・貯蓄など)を先に数えて、それでも足りない分だけを保険で補う。これが払いすぎを防ぐ第一歩です。

1-2. 必要保障額の基本式——引き算の骨組み

必要保障額は、とてもシンプルな引き算で考えます。式にすると、こういう骨組みです。

必要保障額 = ①遺族に必要なお金(支出)- ②遺族に入ってくるお金(収入・資産)

このうち、①が「これからかかるお金」、②が「これから入ってくる・すでにあるお金」。①から②を引いて、プラス(足りない)になった分が、生命保険で備える目安になります。逆に②のほうが大きければ、理屈のうえでは大きな死亡保障はいらない、ということにもなり得ます。

言葉だけだと分かりにくいので、①と②に何が入るかを表で整理します。あくまで「代表的な項目の例」であり、世帯によって増減します。

区分 代表的な項目(例)
①遺族に必要なお金(支出) 遺族の生活費(食費・光熱費・通信費など)/住居費(家賃 or 住宅ローン残債)/子どもの教育費/結婚・独立までの養育費/葬儀・お墓などの整理費用/予備費
②遺族に入ってくるお金(収入・資産) 遺族年金など公的保障/配偶者のこれからの収入/現在の貯蓄・資産/死亡退職金・弔慰金(勤務先による)/すでに加入済みの保険

※上記は一般的な項目の例です。実際にどこまで見込むか(配偶者の収入を何年分見るか、教育費をどこまで想定するかなど)は、家庭の方針によって大きく変わります。金額は世帯ごとに異なるため、目安として捉えてください。

この表を眺めていて、私はハッとしました。②の「入ってくるお金」に、遺族年金配偶者(=私や夫)のこれからの収入が入っている。共働きの我が家は、ここが片働き家庭よりずっと厚い。つまり、②が大きい分、①から引いたあとの”不足分”=必要保障額は小さくなりやすい——この気づきが、第2部の話につながります。

1-3. 「支出」を数えるときのコツ——期間で区切る

①の「遺族に必要なお金」を数えるとき、私が混乱したのは「いつまでの分を数えればいいの?」でした。ここは、期間で区切って考えると整理しやすいです。

たとえば生活費なら、「末子(いちばん下の子)が独立するまでの◯年間」といった形で期間を区切り、その間の生活費をざっくり見積もる。教育費なら、進路の想定(公立中心か私立も視野か)によって幅が出ます。住居費は、賃貸なら家賃×年数、持ち家で住宅ローンがあるなら団体信用生命保険(団信)の有無で大きく変わります。

💡 ヒント:住宅ローンを組むとき、多くの場合「団信(団体信用生命保険)」に加入します。団信に入っていれば、ローン契約者にもしものことがあったとき、残りのローンが保険で完済されるのが一般的です。つまり住居費の一部がすでに”備え済み”のことがある。持ち家の人は、団信の内容を確認してから必要保障額を考えると、二重に備えて払いすぎるのを防げます(条件は契約により異なるため、必ずご自身の契約内容をご確認ください)。

我が家は賃貸なので団信はありませんが、その代わり「住宅ローン残債」という大きな負債もない。ここも世帯によって前提がまるで違うところです。「よその家の必要保障額」は、そのまま自分の家には使えない——数えれば数えるほど、それを実感しました。

1-4. 数字は「正確さ」より「ざっくり」でいい

ここまで読んで「そんな細かい計算、無理…」と感じた方、大丈夫です。私も最初はそう思いました。でも、必要保障額は1円単位の正確さを求めるものではありません。目的は「だいたいどれくらい足りないのか、その桁感をつかむこと」。

むしろ、精緻に計算しすぎて「この金額でなければダメ」と思い込むほうが危険だと感じます。生活状況は変わりますし、教育費の想定も進路次第。だから最初はざっくりでいい。ざっくり出したうえで、大きすぎる・小さすぎるを避ける。その”あたり”をつけるための道具が必要保障額なんだ、と考えると気がラクになりました。

1-5. 引き算をやってみる「4つのステップ」

「考え方は分かったけど、実際どう手を動かすの?」という方のために、私が実際にノートでやった手順を、4ステップに分けて整理します。金額は世帯でまったく違うので、ここでは具体的な数字ではなく「何を、どういう順番で書き出すか」だけをお伝えします。

  • ステップ1:期間を決める……「いちばん下の子が独立するまで、ざっくり何年か」をまず置く。ここが①支出を数えるときの物差しになります。
  • ステップ2:①遺族に必要なお金を書き出す……生活費(今の生活費より少し下げた金額×年数が一般的な考え方)、住居費、教育費、整理費用などを、期間に沿って足していく。
  • ステップ3:②入ってくるお金を書き出す……遺族年金など公的保障(金額は要確認)、配偶者のこれからの収入、今ある貯蓄、勤務先の保障などを足す。
  • ステップ4:①から②を引く……プラスになった分が、生命保険で備える”不足分”の目安。マイナスなら、理屈のうえでは大きな死亡保障はいらない可能性も。

私はこれを、電卓とノートだけで30分ほどでやりました。大事なのは、完璧に埋めることより、まず一度やってみること。一度やると「うちは②が意外と厚い」「教育費の見込みが曖昧だった」など、自分の家の弱点や強みが見えてきます。その気づきこそが、見直しの入り口になりました。

⚠️ 注意:ステップ3の「遺族年金など公的保障」の金額は、この段階では”仮置き”で構いませんが、最終的には必ず日本年金機構等の公式やFPに確認して差し替えてください。ここを曖昧なままにすると、必要保障額全体が大きくズレます。公的保障は②の中でも影響が大きい項目なので、いちばん丁寧に確認したいところです。

1-6. 「生活費は今のまま×年数」ではない

ひとつ、私がやりがちだった勘違いを共有します。①の生活費を数えるとき、「今の生活費 × 年数」で計算しがちなのですが、これだと過大になりやすいんです。というのも、遺されたのが配偶者と子どもだけになれば、世帯人数が減る分、生活費も一般的には下がるからです。

一般論として、遺族の生活費は「それまでの生活費の一定割合」で見積もる考え方があります(割合は子どもの人数などで変わります)。ここを「今のまま全額×年数」で計算すると、必要保障額を大きく見積もりすぎてしまう。私はこの点を知らずに最初に多めに出してしまい、あとで「あ、そんなに要らないのか」と修正しました。細かいところですが、過大にも過小にもしないための、地味に効くポイントです。

1-7. 共働きは「二人分」の必要保障額を考える

もうひとつ、共働きならではの視点があります。それは、必要保障額を”二人分”考えるということ。片働きだと「働き手(=主に一方)にかける保険」が話の中心になりがちですが、共働きは夫婦それぞれが収入の柱なので、「夫にもしものとき」と「妻にもしものとき」の両方で引き算をする必要があるんです。

私も最初は、なんとなく「夫に何かあったとき」ばかり考えていました。でも冷静になると、私にもしものことがあったときも、健太郎と結愛の生活は続くわけです。私の収入がなくなり、健太郎が一人で家事・育児を担うことになる。だとしたら、私自身にも一定の必要保障額があるはず。ここに気づいたとき、「共働きの保険は、夫婦セットで考えるものなんだ」と腑に落ちました。

もちろん、二人とも同じ金額が必要とは限りません。収入バランスや、どちらが欠けたときに家計・生活がどう変わるかで、それぞれの必要保障額は変わります。夫の分・妻の分を、それぞれ別々に引き算する——これが共働き特有の、でも見落とされがちなポイントです。

💡 ヒント:共働きの見直しでは「夫にもしものとき/妻にもしものとき」の2パターンで引き算してみると、どちらの備えが厚い・薄いのバランスが見えます。収入の大きいほうだけでなく、家事・育児を多く担っているほうが欠けたときのコストも忘れずに。

本章のまとめ
– 生命保険は「全額」ではなく「不足分」を埋める道具
– 必要保障額 = ①遺族に必要なお金 - ②遺族に入ってくるお金
– ②には遺族年金・配偶者の収入・貯蓄などが入る(だから引き算が大事)
– 「期間→①支出→②収入→引き算」の4ステップでざっくり出せる
– 生活費は「今のまま全額」ではなく「一定割合」で見積もるのが一般的
– 共働きは「夫の分・妻の分」を二人分、別々に考える
– 数字は1円単位ではなく「桁感」をつかむ、ざっくりでOK


第2部 共働きは必要保障額が小さくなりやすい理由

🎯 この章のゴール:なぜ共働き家庭は片働き家庭より必要保障額が小さくなりやすいのかを、引き算の②「入ってくるお金」に注目して理解する。

2-1. 片働き前提の「目安」をそのまま使うと過剰になりやすい

第1部の引き算を思い出してください。必要保障額は、①支出から②収入・資産を引いた”不足分”でした。共働き家庭が片働きと決定的に違うのは、この②「入ってくるお金」が厚いこと。ここが、必要保障額が小さくなりやすいいちばんの理由です。

私が「なんとなく大きめ」で入っていた死亡保障は、今思えば片働き世帯を前提にした一般的な目安に近いものでした。片働きだと、働き手にもしものことがあれば世帯収入がゼロに近づく前提になりがちなので、大きな保障が必要とされやすい。でも共働きの我が家は、私にもしものことがあっても夫の収入が残るし、夫にもしものことがあっても私の収入が残る。「収入がゼロになる」という前提が、そもそも当てはまらないんですよね。

💡 ヒント:ネットや保険の窓口で見る「必要保障額の目安」が、片働き前提なのか共働き前提なのかを意識するだけで、受け取り方が変わります。共働きなら「配偶者のこれからの収入」を②に入れて考えるのが自然。ここを入れ忘れると、必要保障額を大きく見積もりすぎてしまいます。

2-2. 「残された側も働き続けられる」という前提

共働き家庭の強みは、遺された配偶者に仕事とキャリアがあることです。もちろん、パートナーを失った直後に今まで通り働けるとは限りませんし、育児と両立するための働き方の見直しが必要になることもあります。そこは慎重に考えるべき点です。

ただ、少なくとも「収入源が完全に途絶える」という最悪の前提からは距離があります。私の場合、営業職として12年のキャリアがあるので、夫にもしものことがあっても、働き続けることで世帯の生活を支えられる可能性が高い。逆に、私にもしものことがあっても、夫のSEとしての収入が残る。お互いが”もう一本の柱”になっている——これが共働きの、家計面での大きな安心材料だと感じます。

とはいえ、ここで注意したいのは「だから保険はいらない」と極端に振れないこと。残された側が働き方を変えざるを得ないケース(時短にする、転職する、子どもの世話で一時的に収入が下がる、など)は十分あり得ます。必要保障額を小さく見積もりすぎるのも、それはそれでリスク。あくまで「片働き前提よりは小さくなりやすい」という程度の理解が、ちょうどいいと思います。

2-3. どちらが欠けても影響が出る「家事・育児」のコスト

見落としがちなのが、収入だけでなく家事・育児の担い手が減るという影響です。共働きは、収入の柱が2本あるのと同時に、家事・育児も二人で回している家庭が多い。片方が欠けると、残った側は「収入を維持しながら、家事・育児も一人で背負う」状態になりかねません。

現実的には、ベビーシッターや家事代行、保育の延長、実家のサポートなど、お金で埋める部分が出てくることもあります。私は結愛の送り迎えと夕飯づくりだけでヘトヘトになる日があるので、これを一人で全部となったら…と想像すると、収入以外のコストもちゃんと①支出に入れておくべきだと痛感します。

つまり共働きの必要保障額は、「配偶者の収入があるから小さめ」という面と、「家事・育児を外注するコストが増えるかも」という面の両方を見てバランスを取るのが現実的。単純に”共働きだから保険は少なくていい”と決めつけない——ここはとても大事なところです。

我が家で言えば、もし健太郎が欠けたら、私は結愛の送り迎えを一人で回すために働き方を調整せざるを得ないかもしれませんし、逆に私が欠けたら、健太郎は家事の外注を増やす必要が出てくるはずです。「収入は残る」けれど「今と同じようには回らない」——この現実を①の支出側にきちんと織り込むかどうかで、必要保障額の”当たり”はけっこう変わります。共働きの強みを過信もせず、悲観もせず、等身大で数えるのがコツだと感じています。

⚠️ 注意:「共働きだから必要保障額は小さい」は、あくまで傾向です。世帯の貯蓄額、住まい(賃貸か持ち家か)、子どもの人数や年齢、どちらかの収入に偏りがあるか、などで結論は変わります。片方の収入が世帯の大半を占める”共働きだけど実質的に一馬力に近い”家庭では、必要保障額が大きくなることもあります。自分の家庭の内訳で考えることが欠かせません。

2-4. 我が家で起きた「思い込みのズレ」

具体例として、我が家の思い込みのズレをお話しします。結愛が生まれたとき、私は「片働き家庭の目安」に近い大きな死亡保障が”当たり前”だと思い込んでいました。でも実際に引き算をしてみると、②の「入ってくるお金」——夫の収入、私の収入、遺族年金など公的保障、少しずつ貯めていた貯蓄——を数えたら、想像よりずっと厚かったんです。

その結果、「あれ、うちはそこまで大きな死亡保障はいらないのかもしれない」という当たり(あくまで我が家の場合の当たり)が見えてきました。もちろん、これは我が家の数字だからこそ出た結論で、あなたの家に当てはまるとは限りません。でも、「片働き前提の目安をそのまま使わず、共働きの自分の家の②を数える」——この一手間の大切さは、どの家庭にも共通すると思っています。

2-5. 「共働き」といっても中身はいろいろ

ここで大事な補足をします。ひと口に「共働き」と言っても、その中身は家庭によって本当にさまざまです。私は最初「共働き=必要保障額は小さめ」と単純に考えていましたが、実際は次のように幅があります。

共働きのタイプ 特徴 必要保障額への影響(傾向)
ほぼ同水準の収入 夫婦の収入が近い 片方が欠けても残る収入が大きめ→必要保障額は小さくなりやすい
一方に収入が偏る 片方がフル、片方がパート等 収入の大きい側が欠けると影響大→その人の必要保障額は大きくなりやすい
一時的に収入が下がる時期 育休・時短・介護など その時期は世帯収入が不安定→備えを厚めに考えることも

この表を見ると、「共働きだから一律に保険が少なくていい」わけではないと分かります。特に収入が一方に偏っている共働きは、実質的に片働きに近い側面があるので、収入の大きいほうの必要保障額は大きくなりやすい。我が家は夫婦の収入が比較的近いタイプでしたが、もし私が結愛のためにもっと時短にしていたら、話は変わっていたはずです。

だからこそ、繰り返しになりますが、「よその共働き家庭」の結論をコピーしないこと。同じ共働きでも、収入バランスひとつで必要保障額はまったく変わります。自分の家の②を、自分の家の内訳で数える——これに尽きます。

本章のまとめ
– 共働きは②「入ってくるお金」が厚いので、必要保障額は小さくなりやすい
– ただし「残された側が働き方を変える」リスクは見込んでおく
– 家事・育児を外注するコストも①支出に入れて考える
– 収入が一方に偏る共働きは「実質一馬力に近く」必要保障額が大きいことも
– 「共働きだから保険は少なくていい」と極端に決めつけない


第3部 まず「公的保障」を知る——遺族年金という土台

🎯 この章のゴール:民間の生命保険を考える前に、まず土台となる「公的保障(遺族年金など)」の存在を知る大切さを理解する。金額は世帯で異なるため、確認先も押さえる。

3-1. なぜ「公的保障を先に知る」のがそんなに大事なのか

第1部の引き算で、②「入ってくるお金」の筆頭に遺族年金など公的保障を挙げました。ここが、多くの人が見落としているポイントだと感じます。私自身、保険を見直すまで「遺族年金」という言葉すらぼんやりとしか知りませんでした。

でも考えてみてください。②の公的保障を知らないまま①だけを見て「こんなに必要だ」と焦ると、すでに国の制度で備えられている部分まで、民間保険で二重に用意してしまうことになりかねません。これが払いすぎの大きな原因のひとつ。だからこそ、順番として「まず公的保障を知る→足りない分を民間保険で補う」が理にかなっているんです。

💡 ヒント:生命保険の見直しは「民間の商品を比べる」前に、「自分の世帯にどんな公的保障があるか」を知ることから始めると、ムダが減ります。土台(公的)を確認してから、上乗せ(民間)を考える。この順番を守るだけで、過剰な保険を避けやすくなります。

3-2. 遺族年金は「ある」けれど、金額・条件は世帯でまったく違う

日本には、一家の生計を支える人が亡くなったとき、遺された家族に年金が支給される遺族年金という公的な仕組みがあります。大きく分けて、自営業などの方が対象になりやすいものと、会社員などの方が対象になりやすいものがあり、加入していた公的年金の種類・家族構成・子どもの有無や年齢などによって、受け取れるかどうか・いくらかが変わります

ここで私が強調したいのは、「遺族年金がいくらもらえるか」は、この記事では断定できないということです。制度の要件や金額は、世帯の状況によって本当に大きく異なりますし、制度自体も改定されることがあります。だからこそ、具体的な金額は必ず公式・専門家に確認してほしいんです。

⚠️ 注意(最重要):遺族年金の受給資格・金額・支給期間・子どもの年齢要件などは、世帯ごとに異なり、制度改定もあり得ます。この記事では「そういう公的な仕組みが存在する」という事実だけをお伝えし、具体的な金額には踏み込みません。ご自身の世帯でいくらになるかは、日本年金機構や年金事務所などの公式窓口、またはFP等の専門家に必ずご確認ください。ネットの概算だけで判断するのは危険です。

3-3. 公的保障の「確認先」チェックリスト

「公式に確認してって言われても、どこに聞けばいいの?」という声が聞こえてきそうなので、確認先の入り口を整理します。あくまで一般的な入り口の例で、詳しくはそれぞれの窓口でご確認ください。

  • [ ] 日本年金機構・年金事務所……遺族年金の要件・見込み額の相談窓口の代表格
  • [ ] 「ねんきん定期便」「ねんきんネット」……自分の年金加入状況を確認する入り口
  • [ ] お住まいの市区町村の窓口……国民年金に関する手続き・相談
  • [ ] 勤務先の総務・人事……死亡退職金・弔慰金・団体保険など会社独自の保障の有無
  • [ ] FP(ファイナンシャル・プランナー)……公的保障を踏まえた必要保障額の総合相談

私が実際にやってよかったのは、まず自分の年金加入状況をざっくり把握してから相談に臨むこと。手ぶらで相談に行くより、「うちはこういう働き方で、子どもがこの年齢で」と前提を整理していくと、話が早く、的確なアドバイスをもらいやすかったです。

3-4. 公的保障は「万能ではない」ことも知っておく

一方で、公的保障を過信するのも禁物です。遺族年金があるとはいえ、それだけで遺族の生活費・教育費のすべてがまかなえるとは限りません。子どもが一定の年齢になると支給の条件が変わるケースなど、期間や金額に区切りがある部分もあります(詳細は世帯・制度により異なります)。

だからこそ、「公的保障で土台を確認したうえで、足りない分を民間保険で補う」というバランス感覚が大事。公的保障をゼロと思って過剰に保険に入るのも、公的保障で全部まかなえると思って無保険に近くなるのも、どちらも極端。土台を知って、足りない分だけ上乗せする——この中庸が、いちばん納得感のある備え方だと私は感じています。

3-5. 死亡保障だけでなく「働けなくなるリスク」も頭の片隅に

この記事のテーマは死亡に備える生命保険ですが、公的保障を調べていて気づいたことをひとつ添えておきます。それは、「亡くなる」以外に「病気やケガで働けなくなる」というリスクもあるということです。

共働きの家計は「二人で稼ぐ」前提で回っているので、どちらかが長期間働けなくなると、収入だけでなく家事・育児の分担も崩れます。公的な制度として、一定の要件を満たすと受けられる保障(傷病手当金や障害年金など)もありますが、これも要件・金額は世帯や状況で異なり、断定はできません

私がお伝えしたいのは、「死亡保障を考えるついでに、働けなくなったときの家計も一度想像してみると、備えの全体像が見える」ということ。ただし、あれもこれもと不安になって保険を足しすぎるのは本末転倒。まず公的保障を知り、足りない分だけを検討する——という順番は、死亡でも就業不能でも同じです。詳しくは専門家に相談するのがおすすめです。

⚠️ 注意:傷病手当金・障害年金・高額療養費など、死亡以外の公的保障も、受給要件・金額・期間は世帯や状況によって異なり、制度改定もあり得ます。この記事では「そうした制度が存在する」ことのみお伝えし、金額には踏み込みません。具体的な内容は公式窓口や専門家にご確認ください。

3-6. 「何から調べればいいか分からない」ときの優先順位

公的保障を確認しようと思っても、「情報が多すぎて、何から手をつければ…」となりがちです。私もそうでした。そこで、迷ったときの優先順位を、私なりに整理しておきます。あくまで一例ですが、この順番だと動きやすかったです。

  • まず①:自分の年金加入状況を把握する……「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で、自分がどの公的年金に入っているかを確認。これが遺族年金を考える出発点になります。
  • 次に②:勤務先の保障を確認する……死亡退職金・弔慰金・団体保険など、会社独自の備えがあるかを総務・人事に確認。ここは意外と見落とされます。
  • そして③:分からない部分を専門家に相談する……①②で分かった前提を持って、年金事務所やFPに「うちの場合の見込み」を相談。

ポイントは、「全部を完璧に理解してから動く」のではなく、分かる範囲から手をつけること。私は最初、遺族年金の制度を網羅的に理解しようとして挫折しかけました。でも「まず自分の加入状況だけ確認」と小さく区切ったら、動けるようになったんです。完璧を目指さず、確認できるところから一つずつ——これが、公的保障調べで折れないコツでした。

本章のまとめ
– 民間保険の前に「公的保障(遺族年金など)」を知るのが順番
– 遺族年金の有無・金額・条件は世帯でまったく違う→断定しない
– 確認先は日本年金機構・年金事務所・勤務先・FPなど
– 迷ったら「自分の年金加入状況→勤務先の保障→専門家相談」の順で
– 「働けなくなるリスク」の公的保障も頭の片隅に(ただし足しすぎ注意)
– 公的保障は土台。足りない分だけ民間で補う中庸が大事


第4部 我が家が生命保険を見直した体験

🎯 この章のゴール:ここまでの「考え方」を、私自身がどう自分の家に当てはめたのかを体験として共有する。あくまで我が家の一例として、参考にしてもらう。

4-1. きっかけは「保険料、こんなに払ってたの?」

我が家が生命保険を見直したきっかけは、家計簿を整理していたときの「え、うちって保険にこんなに払ってるの?」というひと言でした。結婚のときに入った生命保険、結愛が生まれて慌てて足した保障——気づけば、中身をよく理解しないまま、毎月それなりの額が引き落とされていたんです。

正直に言うと、私は自分が何にいくら払っているのかすら、ちゃんと把握していませんでした。証券は引き出しに突っ込んだまま。営業の仕事柄「数字は得意」なはずなのに、自分ごとになると後回しにしていたんですね。ここを直視するのが、見直しの第一歩でした。

4-2. まずやったのは「引き算」だった

見直しで最初にやったのは、第1部でお伝えした引き算です。①遺族に必要なお金と、②入ってくるお金を、ざっくりでいいので書き出してみました。完璧を目指すと進まないので、「桁感が分かればOK」と割り切って、ノートに手書きで。

書き出してみて驚いたのは、②が思ったより厚かったこと。共働きで夫と私の収入があること、公的保障の存在、少しずつ貯めていた貯蓄。これらを①から引いたら、「あれ、うちが加入していた死亡保障、少し大きすぎるかも」という当たりが見えてきました。あくまで我が家の数字での話ですが、この”見える化”の効果は絶大でした。

💡 ヒント:見直しは「今の保険が正しいか」をいきなり判断しようとすると難しい。まず「うちの必要保障額はざっくりいくらか」を先に出してから、「今の保障はそれと比べて大きいか小さいか」を照らし合わせると、判断がぐっとラクになります。順番が大事です。

4-3. 「過剰だったかも」と感じた視点

我が家の場合、見直しで「ここは過剰だったかもしれない」と感じた視点を、正直に共有します。ただし、これは我が家の前提(共働き・賃貸・子ども1人)だからの結論であって、あなたの家に当てはまるとは限りません。この点は繰り返し強調しておきます。

  • 共働きの②を数えていなかった……片働き前提の”大きめ”をそのまま採用していた
  • 公的保障をノーカウントにしていた……あるはずの土台を無視して、全部を民間で用意しようとしていた
  • 貯蓄が育っていたのに反映していなかった……加入当初と今では、貯蓄の状況が変わっていた

特に3つ目は盲点でした。保険に入ったときと今とでは、家計の状況が変わっている。保険は入りっぱなしにせず、ライフステージの節目で見直すべきだ、と身をもって学びました(詳しくは第5部で)。

4-4. 「残した」ものもある——削ることが目的ではない

誤解してほしくないのは、私は「保険を減らすこと」を目的にしたわけではない、ということです。引き算をした結果、「ここは残すべき」と判断した保障もありました。たとえば、遺された家族の当面の生活を支えるための最低限の死亡保障は、我が家でも必要だと納得して残しました。

見直しのゴールは「安くすること」ではなく、「必要な保障を、根拠をもって過不足なく持つこと」。削れた部分は削れた、残すべき部分は残す。その結果として家計が少し軽くなったのは”おまけ”であって、目的ではありませんでした。「減らす=正義」ではない——ここを取り違えると、必要な備えまで削ってしまうので要注意です。

4-5. 夫婦で「前提」をそろえる話し合いが要だった

もうひとつ、我が家の見直しで欠かせなかったのが、夫婦で話し合ったことです。保険は「もしものとき」の話なので、正直、進んで話したい話題ではありません。私も最初は「縁起でもない」と切り出しづらかったです。でも、必要保障額の②には「配偶者のこれからの収入」が入る以上、お互いの働き方の希望をすり合わせないと、前提が決まらないんですよね。

たとえば「もし私に何かあったら、あなたは今の働き方を続けられそう?」「逆にあなたに何かあったら、私はフルで働き続けるつもり」といった、少し重い会話。でも、これをやったことで、我が家の②の前提がはっきりしました。保険は”世帯の話”であって、片方が勝手に決めるものではない——当たり前のようで、見落としがちな点だと感じます。

私の場合、健太郎と「教育費はここまでは出したいね」「賃貸のうちは家賃分をこう見込もう」と具体的に話せたのが大きかったです。数字の正確さより、夫婦で前提を共有できたことのほうが、あとで安心につながりました。もし今、保険を見直そうとしているなら、ぜひパートナーと一度、前提のすり合わせをしてみてください。

💡 ヒント:切り出しにくければ、「保険料を見直して家計をラクにしたいんだけど」という”お金の話”から入ると、重くなりすぎません。必要保障額の引き算を一緒にやること自体が、自然と「もしものとき」の前提共有になります。

⚠️ 注意:本章はあくまで「我が家の体験談」です。同じ共働きでも、貯蓄・住まい・収入バランス・子どもの人数や年齢が違えば、結論は変わります。「白石家が減らせたから、うちも減らせる」とは限りません。必ずご自身の必要保障額を出したうえで、専門家にも相談しながら判断してください。

本章のまとめ
– 見直しのきっかけは「保険料の見える化」
– まず引き算で「うちの必要保障額」をざっくり出した
– 過剰の原因は「共働きの②」「公的保障」「育った貯蓄」の見落とし
– 夫婦で「働き方の前提」をすり合わせることが要だった
– 目的は”減らす”ではなく”根拠をもって過不足なく持つ”こと


第5部 ライフステージ別・必要保障額の考え方

🎯 この章のゴール:必要保障額は「一度決めたら固定」ではなく、ライフステージで変わることを理解する。節目ごとに何を見直すかの視点を持つ。

5-1. 必要保障額は「動く」——山なりに変化しやすい

私が見直しで痛感したのは、必要保障額は一生同じではないということです。一般論として、子どもが小さいうちは「これから独立まで長くお金がかかる」ため必要保障額が大きくなりやすく、子どもが成長して独立に近づくほど、残りの養育・教育費が減って必要保障額は小さくなっていきやすい。山なりに変化しやすいイメージです(あくまで一般的な傾向で、世帯により異なります)。

ということは、加入時にベストだった保障が、5年後・10年後もベストとは限らない。節目で見直さないと、いつの間にか過剰、あるいは不足になっている可能性があるんですね。私が「貯蓄が育っていたのに反映していなかった」のは、まさにこの見直し漏れでした。

5-2. ライフステージ別・見直しの視点(早見表)

ライフステージごとに「何が変わるから、どこを見直すか」を、一般的な視点として表にまとめます。金額は世帯で異なるため入れていません。あくまで「見直しのきっかけ」としてお使いください。

ライフステージ 変わること 見直しの視点(例)
結婚したとき 世帯が2人になる/共働きか片働きか 互いの収入を②に入れて必要保障額を考える
子どもが生まれたとき 教育費・養育費が増える 必要保障額が大きくなりやすい。公的保障も再確認
子どもの成長・進学 残りの教育費が変化 進路想定に合わせて過不足をチェック
住まいの変化(賃貸↔持ち家) 住居費の前提・団信の有無 持ち家+団信なら住居費の備えを見直す
働き方の変化(時短・転職など) 収入バランスが変わる ②の収入を見直し、必要保障額を再計算
子どもの独立 養育・教育費が終わりに近づく 必要保障額が小さくなりやすい。過剰を点検

この表を見ると、人生の節目=保険の見直しどきだと分かります。私は「子どもが生まれたとき」に足したきり放置していたのが失敗でした。理想は、大きな変化があるたびに引き算をやり直すこと。それが難しくても、数年に一度は「うちの必要保障額、まだこれで合ってる?」と点検する習慣をつけたいところです。

5-3. 「賃貸」と「持ち家」で前提が変わる

我が家は今は賃貸ですが、住まいの選択は必要保障額に大きく影響します。第1部でも触れた通り、持ち家で住宅ローン+団信の場合、契約者にもしものことがあればローンが完済されるのが一般的なので、住居費の備えが変わってきます。一方、賃貸は家賃が続く前提なので、その分を①支出に見込む必要があります。

「賃貸か持ち家か」で必要保障額の前提が変わる——これも、他人の目安がそのまま使えない理由のひとつ。もし将来、我が家が住まいを変えるなら、そのタイミングで必ず引き算をやり直そうと思っています。住まいの変化は、保険見直しの大きなトリガーです。

5-4. 「見直しリマインダー」を家計の年中行事にする

ライフステージの節目を待つだけでなく、私が最近始めたのは、保険の見直しを”年中行事”にしてしまうことです。具体的には、年に一度、家計を振り返る時期(我が家は年末年始)に、「保険の証券を出して、必要保障額とズレていないか5分だけ見る」と決めました。

これのいいところは、大きな変化を待たずに、小さなズレのうちに気づけること。貯蓄がじわじわ育っていた、子どもの進路の見込みが変わった、といった”じわじわ変化”は、節目イベントほど分かりやすくありません。年に一度の点検を習慣にしておくと、そうした変化も拾えます。カレンダーに「保険チェック」と入れておくだけで十分。忘れないための仕組み化が、見直し漏れを防ぐいちばんの近道でした。

💡 ヒント:ライフステージの変化があったら、まず「①支出と②収入のどちらが、どう変わったか」を考えるクセをつけると、見直しがスムーズです。子どもが生まれた→①が増える。貯蓄が育った→②が増える。持ち家+団信になった→①の住居費が減る。変化を引き算に反映するだけです。

本章のまとめ
– 必要保障額は固定ではなく、ライフステージで山なりに変化しやすい
– 結婚・出産・進学・住まい・働き方・独立が見直しのトリガー
– 賃貸か持ち家(+団信)かで住居費の前提が変わる
– 年に一度の「保険チェック」を家計の年中行事にすると漏れにくい
– 数年に一度は「まだこの保障で合ってる?」と点検する


第6部 「入りすぎ」「入らなすぎ」両方の落とし穴

🎯 この章のゴール:保険は「多ければ安心」でも「少ないほど賢い」でもない。入りすぎ・入らなすぎ両方の落とし穴を知り、真ん中の”納得できる備え”を目指す。

6-1. 「入りすぎ」の落とし穴——不安を埋めるための過剰

まず「入りすぎ」から。これは私自身がハマりかけた落とし穴です。子どもが生まれると「もしものときが怖い」という不安から、不安を埋めるために保障を大きくしすぎることがあります。気持ちはすごく分かります。私も「結愛のために」と思うと、つい大きくしたくなりました。

でも、保険は不安をお金で買う商品でもあるので、不安が大きいほど過剰になりやすい。必要保障額の引き算をせずに「大きいほど安心」で決めると、毎月の保険料が家計を圧迫し、今の生活の余裕を削ってまで、起きるか分からない将来に備えすぎることになりかねません。今の暮らしと将来の備えは、バランスが大事だと感じます。

⚠️ 注意:「これに入っておけば安心」という言葉は、とても魅力的に聞こえます。でも、安心は保障の”額”ではなく、必要保障額を根拠に「過不足なく持てている」という納得から生まれるものだと私は思います。額の大きさ=安心の大きさ、ではありません。

6-2. 「入らなすぎ」の落とし穴——共働きの過信

逆に「入らなすぎ」も落とし穴です。特に共働き家庭は、第2部で見た通り必要保障額が小さくなりやすいので、「うちは共働きだから保険はいらない」と過信して、必要な備えまでゼロにしてしまうことがあります。

でも思い出してください。共働きでも、残された側が働き方を変えざるを得ないリスク家事・育児を外注するコスト子どもの教育費は残ります。片方の収入が世帯の大半を占める”実質一馬力に近い共働き”なら、なおさら必要保障額は小さくないかもしれません。「共働き=無保険でOK」ではない。引き算をして”本当にゼロでいいのか”を確かめずに、感覚でゼロにするのは危険です。

6-3. 「なんとなく」で決めるのが、いちばんの落とし穴

入りすぎも入らなすぎも、根っこは同じだと気づきました。それは「引き算をせず、なんとなくで決めている」こと。私が「みんなこれくらいだから」で大きめに入っていたのも、誰かが「共働きだからいらないでしょ」と決めつけるのも、どちらも根拠がない点では同じなんですよね。

だからこの記事では、金額を断定しない代わりに「引き算の順番」をお伝えしてきました。大きいか小さいかではなく、根拠があるかどうか。自分の家の①と②を数えて、「だからうちはこれくらい」と言えるなら、それが入りすぎでも入らなすぎでもない、あなたにとっての”ちょうどいい”だと思います。

6-4. 商品選びで気をつけたいこと(中立に)

必要保障額の当たりがついたら、次は「どんな保険で備えるか」になりますが、ここでも私は特定の商品を「これがいい」とは言いません。保険には掛け捨てのもの、貯蓄性のあるものなどタイプがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。どれが合うかは、必要保障額・期間・家計の余裕・考え方によって変わるからです。

大事なのは、複数を比較して、自分の必要保障額に合うものを選ぶこと。ひとつの窓口・ひとつの商品だけを見て決めるのではなく、比べる。そして、少しでも分からないことがあれば遠慮なく質問する。「よく分からないまま契約する」がいちばん避けたいこと——これは営業を12年やってきた私が、売る側の視点も含めて強く思うところです。

6-5. 生命保険の「タイプの違い」をざっくり知っておく

商品を断定はしませんが、「タイプの違い」を知っておくと、必要保障額に合わせて選びやすくなります。生命保険(死亡保障)は、おおまかに次のような分け方で語られることが多いです。あくまで一般的な整理で、細かい商品性は各社・各商品で異なります。

タイプ ざっくりした特徴 向きやすい考え方(一般論)
掛け捨てタイプ 保障に特化。貯蓄性は基本なし 「必要な期間だけ、大きな保障を手頃に持ちたい」
貯蓄性のあるタイプ 保障+積立の性格を併せ持つ 「保障しつつ、将来のお金も少しずつ用意したい」
保障が一定期間のもの 決めた期間だけ保障 「子どもが独立するまでの期間を手厚く」
保障が一生続くもの 一生涯の保障 「整理費用など一生残る備えに」

このように、タイプによって「得意なこと」が違います。必要保障額が大きくなりやすい子育て期は「必要な期間だけ手頃に大きく備える」考え方と相性がいい、という語られ方をよくします。ただし、どのタイプが正解かは、その人の必要保障額・期間・家計の余裕・価値観しだい。ここでも「正解の商品」は存在せず、あるのは「あなたの前提に合うかどうか」だけです。

私が意識したのは、「保障」と「貯蓄」をごちゃ混ぜにして考えないこと。この2つを混ぜると、比較がややこしくなって「なんとなく貯まるやつがお得そう」と雰囲気で選びがちです。まず「いくらの保障が、いつまで必要か(=必要保障額と期間)」をはっきりさせてから、それをどのタイプで用意するかを考える。この順番だと、迷子になりにくかったです。

💡 ヒント:保険を「保障」と「貯蓄・運用」に分けて考えると、判断がクリアになります。保障は保障で必要保障額から考え、将来のお金づくりは別枠(つみたてなど)で考える、という整理をする人もいます。どちらが良いという話ではなく、自分が納得して管理できる形を選ぶのが大事です。

6-6. 「保険料は手取りの◯割まで」も鵜呑みにしない

「保険料は手取りの何%まで」という目安も、よく見かけますよね。私も一時期この数字を気にしていました。でも結論から言うと、これも鵜呑みにしないほうがいいと感じています。理由はこれまでと同じで、適切な保険料は必要保障額・家計・価値観によって変わるからです。

考えてみれば、割合の目安は「支払える範囲の目安」であって、「必要な保障の目安」ではありません。順番としては、まず必要保障額を出して、それを満たす保障をなるべく無理のない保険料で用意するのが本筋。「手取りの◯割だから、この範囲で保険を盛ろう」と割合ありきで考えると、必要保障額と関係なく保険を増減させてしまいかねません。

とはいえ、家計を圧迫しては元も子もないので、「無理なく続けられる範囲か」という現実的なチェックは大切です。必要保障額(=いくら必要か)と、支払い能力(=いくらまで払えるか)は、別々に考えて最後にすり合わせる。この二段構えだと、割合の目安に振り回されずに済みました。もしどちらかで無理が出るなら、保障のタイプや期間を見直す、公的保障や貯蓄をもう一度数え直す、といった調整の余地があります。一人で抱えず、専門家に相談するのも選択肢です。

⚠️ 注意:「保険料は手取りの◯割」「生命保険は年収の◯倍」といった目安は、あくまで平均的な世帯を想定した”ざっくりした物差し”です。あなたの世帯にそのまま当てはまる保証はありません。目安は出発点として参考にする程度にとどめ、最終的には自分の必要保障額と家計から判断してください。

本章のまとめ
– 「入りすぎ」は不安を額で埋めようとして起きる→今の生活も大事に
– 「入らなすぎ」は共働きの過信で起きる→残るリスクを引き算で確認
– 両方の根っこは「引き算せず、なんとなくで決める」こと
– 商品のタイプは「掛け捨て/貯蓄性」などで得意分野が違う
– 「保障」と「貯蓄」を混ぜず、必要保障額から先に考える
– 「手取りの◯割」等の割合目安も鵜呑みにせず、必要保障額から考える
– 商品は断定せず、複数比較して必要保障額に合うものを選ぶ


第7部 自分で難しければ無料相談を使う(中立に)

🎯 この章のゴール:引き算や公的保障の確認を「自分だけでやるのは難しい」と感じたとき、無料相談などの専門家をどう中立に使うかを知る。

7-1. 「自分で全部やる」に、こだわりすぎなくていい

ここまで「引き算をしましょう」「公的保障を確認しましょう」とお伝えしてきましたが、正直に言うと、これを全部自分だけでやり切るのは、なかなか大変です。私も、遺族年金の考え方や必要保障額の細かい部分は、途中で「これ、合ってるのかな…」と不安になりました。

そういうとき、専門家(FPなど)に相談するのは、とても合理的な選択だと思います。特に、公的保障を踏まえた必要保障額の試算は、プロの知見があると精度も納得感も上がります。「自分で全部やらなきゃ」と気負わず、難しいところは頼る——それも立派な見直しの進め方です。

7-2. 無料相談を「中立に」使うコツ

保険の無料相談やFP相談は、うまく使えば心強い味方です。ただし、使い方にはコツがあります。私が意識しているのは、「相談=即契約ではない」という当たり前を、自分の中で徹底すること。相談はあくまで情報収集と壁打ちの場、と割り切ると、冷静に使えます。

無料相談を中立に使うための、私なりのチェックリストを共有します。

  • [ ] 相談前に「うちの必要保障額の当たり」を自分でざっくり出しておく(丸腰で行かない)
  • [ ] 「今日は契約しません、話を聞くだけです」と最初に伝える(自分にも相手にも明確に)
  • [ ] 公的保障(遺族年金など)を踏まえた試算をお願いする(民間だけの話にしない)
  • [ ] 1社・1商品だけでなく、複数の選択肢を比較して説明してもらう
  • [ ] その場で即決しない。持ち帰って家族と考える
  • [ ] 分からない用語は遠慮なく質問する(プロは説明する義務があると考える)

このスタンスで臨めば、無料相談は「押し売りされる場」ではなく「自分の考えを整理する場」になります。私は相談を、自分が出した引き算の”答え合わせ”として使いました。自分なりの当たりを持って行ったので、提案を鵜呑みにせず、「うちの前提だとどうか」と主体的に話せたのがよかったです。

7-3. 相談相手は「合わなければ変えていい」

もうひとつ大事なこと。相談してみて「なんだか契約を急かされる」「こちらの前提を聞かずに商品の話ばかり」と感じたら、その相手にこだわる必要はありません。相談は無料のことも多いので、合わないと思ったら別の窓口を使えばいい。「一度相談したから、この人から入らなきゃ」なんてルールはないんです。

私は、こちらの状況(共働き・賃貸・子ども1人)をちゃんと聞いてくれて、公的保障の話から入ってくれる相手が信頼できると感じました。主導権はあくまで自分にある——この意識を持てば、無料相談は怖くありません。

7-4. 相談前に用意しておくと、話が早いもの

無料相談を有効に使うために、私が「持って行ってよかった」と思うものを共有します。丸腰で行くより、これらがあると相談の質がぐっと上がりました。すべて完璧に用意する必要はなく、あるものだけでも大丈夫です。

  • [ ] 今入っている保険の証券(またはその内容メモ)……現状把握の出発点
  • [ ] 自分でやった必要保障額の引き算メモ……ざっくりで良い。答え合わせの材料になる
  • [ ] 家族構成・子どもの年齢・住まい(賃貸/持ち家)のメモ……前提が伝わると提案が的確に
  • [ ] 毎月の保険料・家計のざっくりした収支……無理のない予算感を共有できる
  • [ ] ねんきん定期便など、年金加入状況が分かるもの……公的保障を踏まえた試算に役立つ
  • [ ] 聞きたいことのリスト……「共働きの前提で必要保障額を出したい」など目的を明確に

特に効いたのは、「自分でやった引き算メモ」を持って行ったことです。これがあると、相談が「一から教えてもらう場」ではなく「自分の考えを検証する場」になります。プロの視点で「ここは見落としているかも」「この前提ならこう考えられる」と補ってもらえて、納得感がまるで違いました。相談は”丸投げ”より”壁打ち”のほうが、いい結果になる——これが私の実感です。

⚠️ 注意:無料相談は便利な一方、提案された内容が自分の必要保障額に本当に合っているかは、最終的に自分で判断する必要があります。相談で得た情報も、日本年金機構等の公式情報と照らし合わせ、納得したうえで契約するかどうかを決めてください。急かされて即決するのは避けましょう。

本章のまとめ
– 引き算や公的保障の確認が難しければ、専門家に頼るのは合理的
– 無料相談は「即契約ではない」と割り切り、情報収集の場として使う
– 自分の必要保障額の当たりを持って行き、答え合わせに使う
– 証券・引き算メモ・家族構成メモを持参すると話が早い
– 合わない相手はこだわらず変えていい。主導権は自分にある


FAQ よくある質問

🎯 この章のゴール:生命保険と必要保障額について、よく浮かぶ疑問に先回りで答え、最後のモヤモヤを減らす。ただし金額は断定しない。

Q1. 結局、共働きの生命保険はいくら必要ですか?
いちばん聞きたい質問だと思いますが、金額を断定することはできません。必要保障額は、家族構成・収入・貯蓄・住まい・公的保障によって世帯ごとにまったく変わるからです。この記事の「引き算(①遺族に必要なお金 - ②入ってくるお金)」で、ご自身の家庭の数字を当てはめて”当たり”を出すのがおすすめ。そのうえで、公的保障の金額は日本年金機構等の公式やFPに確認してください。「いくら」は、あなたの家の数字からしか出てきません。

Q2. 必要保障額の計算は、どこまで正確にやればいいですか?
1円単位の正確さは不要です。目的は「だいたいどれくらい足りないか、桁感をつかむこと」。むしろ精緻にしすぎて「この金額でなければ」と思い込むほうが、状況の変化に対応しにくくなります。まずはざっくり出して、大きすぎ・小さすぎを避ける。数年に一度、状況が変わったら見直す——これで十分だと私は考えています。

Q3. 共働きなら、生命保険は入らなくても大丈夫ですか?
「共働き=不要」とは言い切れません。確かに必要保障額は小さくなりやすい傾向がありますが、残された側が働き方を変えるリスク、家事・育児の外注コスト、教育費などは残ります。片方の収入が世帯の大半を占める場合はなおさらです。引き算をして「本当にゼロでいいか」を確かめるのが先。感覚でゼロにするのは避けてください。

Q4. 遺族年金って、うちはいくらもらえますか?
これは、この記事では答えられません。遺族年金の受給資格・金額・支給期間は、加入していた公的年金の種類・家族構成・子どもの年齢などで大きく変わり、制度改定もあり得ます。必ず日本年金機構・年金事務所などの公式窓口、またはFP等の専門家にご確認ください。「ねんきんネット」等で自分の加入状況を把握してから相談すると、話が早いです。

Q5. 住宅ローンがあると、必要保障額は変わりますか?
一般的に、住宅ローンを組む際に加入する「団体信用生命保険(団信)」に入っていれば、契約者にもしものことがあったときローンが完済されるのが基本です。その場合、住居費の一部がすでに”備え済み”となり、必要保障額の考え方が変わります。ただし団信の内容は契約により異なるため、ご自身の契約内容を必ず確認したうえで計算してください。賃貸の場合は家賃が続く前提で①に見込みます。

Q6. 保険を見直すタイミングは、いつがいいですか?
おすすめは「ライフステージの節目」です。結婚・出産・子どもの進学・住まいの変化・働き方の変化・子どもの独立——これらは必要保障額が動くタイミング。大きな変化があったら引き算をやり直すのが理想です。それが難しくても、数年に一度は「まだこの保障で合ってる?」と点検する習慣をつけると、過剰・不足に気づけます。

Q7. 無料相談って、しつこく勧誘されませんか?
使い方次第です。「今日は契約しません、話を聞くだけです」と最初に伝え、自分の必要保障額の当たりを持って行けば、押し売りされる場ではなく情報整理の場として使えます。合わないと感じたら相手を変えてもOK。主導権は自分にあると意識して、その場で即決しないことが、中立に使うコツです。

Q8. 特定のおすすめ保険商品を教えてもらえますか?
申し訳ないのですが、特定の商品を名指しでおすすめすることはしません。保険には掛け捨て・貯蓄性などタイプがあり、どれが合うかは必要保障額・期間・家計の余裕・考え方で変わるからです。大事なのは、複数を比較して自分の必要保障額に合うものを選ぶこと。「よく分からないまま1社だけで契約」がいちばん避けたいパターンです。

Q9. 子どもが2人以上いる場合は、単純に2倍で考えればいいですか?
単純な倍計算にはならないことが多いです。教育費や養育費は子どもの人数で増える一方、遺族年金など公的保障の考え方も子どもの人数・年齢で変わりますし、生活費も人数に完全比例するわけではありません。人数が増えたら、引き算の①と②を両方、人数を踏まえて数え直すのが基本。倍・半分といったざっくり計算ではなく、自分の家の内訳で組み直してください。具体的な公的保障の金額は公式・専門家への確認が必要です。

Q10. 貯蓄がしっかりあれば、生命保険はいらないのでしょうか?
一般論として、貯蓄は②「入ってくる(すでにある)お金」に含まれるので、貯蓄が厚いほど必要保障額は小さくなりやすいのは事実です。十分な資産があれば、大きな死亡保障が不要になるケースもあり得ます。ただし「十分かどうか」は、①遺族に必要なお金と照らし合わせて初めて分かること。貯蓄額だけを見て「だから保険はいらない」と即断せず、必ず引き算で確かめてください。教育費など、これからかかる大きな支出を見落とすと判断を誤ります。

Q11. 独身時代や結婚時に入った保険を、そのままにしています。大丈夫ですか?
一度、内容を確認することをおすすめします。独身時代や結婚時と今とでは、家族構成も必要保障額もかなり変わっているはずです。特に子どもが生まれていれば、必要保障額は大きく動いています。「入りっぱなし」は過剰にも不足にもなりやすいので、この記事の引き算を一度やって、今の保障と照らし合わせてみてください。証券を引っ張り出して中身を確認するところからで大丈夫です。私もそこから始めました。

Q12. 見直しで保険を減らすのが、やっぱり怖いです。どう考えたら?
その気持ち、すごく分かります。私も「減らして、もし何かあったら…」と怖かったです。おすすめは、「減らす」から発想しないこと。あくまで「必要保障額を出す→今の保障と比べる→過不足を調整する」という順番で考えると、減るのは”結果”であって”目的”ではなくなります。引き算をして「今の保障は必要保障額をしっかりカバーしている(むしろ超えている)」と根拠が持てれば、怖さは和らぎます。不安なままの即断は避け、納得できるまで専門家に相談するのも良い選択です。怖さは”根拠のなさ”から来ることが多い、というのが私の実感です。

本章のまとめ
– 「いくら必要か」は世帯の数字からしか出ない→断定しない
– 遺族年金の金額は必ず公式・専門家に確認
– 「共働きだから不要」も「貯蓄があるから不要」も引き算で確かめてから
– 子どもが増えたら倍計算ではなく①②を数え直す
– 見直しはライフステージの節目に。無料相談は主導権を持って使う


まとめ——「いくら必要か」を自分で考えられるようになろう

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。長かったですね。最後に要点を整理して、あなたが自分の家の必要保障額を、根拠をもって考えられるようにします。

この記事のまとめ

  • 生命保険は「全額」ではなく「不足分」を埋める道具。必要保障額 = ①遺族に必要なお金 - ②入ってくるお金
  • 共働きは②が厚いため、片働きより必要保障額が小さくなりやすい(ただし極端に減らさない)
  • 民間保険の前に、公的保障(遺族年金など)を知るのが順番。金額・条件は世帯で異なるので必ず公式・専門家に確認
  • 必要保障額はライフステージで変化する。節目ごとに引き算をやり直す
  • 「入りすぎ」も「入らなすぎ」も落とし穴。根っこは「なんとなくで決めること」
  • 自分で難しければ、無料相談を中立に(即契約ではない・主導権は自分)

🎯 迷ったらコレ(結論)

それでも「結局うちはいくら?」と迷う共働き家庭へ。私の結論はシンプルです。

金額そのものを他人に決めてもらうのではなく、「①遺族に必要なお金 - ②入ってくるお金」の引き算を、自分の家の数字で一度やってみる。
②に”共働きの収入”と”公的保障”を入れ忘れないこと。それだけで、必要保障額の当たりは大きく変わります。
公的保障の金額と、最終的な保障の妥当性は、日本年金機構等の公式やFP等の専門家に必ず確認する。

私はこの引き算をやって、「うちの生命保険、なんとなくで決めていたな」と痛感しました。でも、順番さえ分かれば怖くありません。金額は世帯ごとに違って当たり前。だからこそ、他人の目安ではなく自分の家の数字で考えることに意味があります。この記事が、その第一歩になったら嬉しいです。

最後に、正直な気持ちを添えます。保険の話は「もしものとき」を想像する、少し気の重い作業です。私も、健太郎や結愛に何かあったら…と考えるのは、できれば避けたいことでした。でも一度きちんと向き合ってみたら、「ちゃんと備えられている」という安心が、日々の暮らしを少し軽くしてくれたんですよね。過剰な保険料で今の生活を削るのでもなく、無防備に不安を抱えるのでもなく、その真ん中の”納得”を持てたこと。それが、見直しでいちばん得られたものでした。あなたの家にも、その”納得”が見つかりますように。

最終チェックリスト(自己診断)

  • [ ] 生命保険は「不足分」を埋める道具だと理解したか
  • [ ] ①遺族に必要なお金(生活費・住居費・教育費など)をざっくり書き出したか
  • [ ] ②入ってくるお金(公的保障・配偶者の収入・貯蓄など)を書き出したか
  • [ ] ②に「共働きの収入」を入れ忘れていないか
  • [ ] 遺族年金など公的保障を、公式・専門家に確認する予定を立てたか
  • [ ] 持ち家なら団信、賃貸なら家賃、と住居費の前提を反映したか
  • [ ] 「入りすぎ」「入らなすぎ」どちらにも偏っていないか点検したか
  • [ ] 見直すべきライフステージの節目に来ていないか確認したか
  • [ ] 自分で難しい部分は、無料相談・FPを中立に使う心構えができたか

上の項目に多くチェックが付くほど、あなたは「なんとなく」から「根拠をもって」へ近づいています。ひとつずつで大丈夫。焦らず、自分の家のペースで進めてください。全部を一日でやろうとしなくていいんです。まずは証券を1枚出してみる、まずは引き算を紙に書いてみる——その小さな一歩から、あなたの家の”ちょうどいい備え”は必ず見えてきます。

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💬 「うちの場合はどう考えたらいい?」といった個別の質問は、XのDMで受け付けています。同じ共働きの子育て世帯として、いっしょに考えられたら嬉しいです。今日も一日おつかれさまでした。あなたの家の”ちょうどいい備え”が、無理なく見つかりますように。


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本記事は2026年時点の一般的な考え方をもとにした情報であり、特定の金額・商品を推奨・断定するものではありません。生命保険の必要保障額は、家族構成・収入・貯蓄・住まい・働き方・公的保障によって世帯ごとに異なります。遺族年金など公的保障の金額・条件・制度は改定されることがあり、世帯によって受給資格や金額が変わります。具体的な金額・要件は、必ず日本年金機構・年金事務所などの公式窓口、またはFP等の専門家にご確認ください。本文中の体験談は、あくまで私個人の感想です。保険の契約・見直しの最終判断は、ご自身の責任と、専門家への相談のうえで行ってください。

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