子どものインフルエンザ予防接種はいつ?2回接種と予約の段取り

子育て・教育

子どものインフルエンザ予防接種はいつ受ける?13歳未満は2回接種が一般的で間隔もあるため、2回目が終わる日から逆算するのがコツ。埋まりやすい平日夕方・土曜の押さえ方、きょうだいや親の分をまとめる段取り、当日の持ち物、看護等休暇の使い方まで整理しました。

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先に答えだけ(3行)

  • 回数:厚生労働省のQ&Aでは、13歳未満は2回接種とされています。だから「いつ受ける?」は、1回目ではなく2回目が終わる日から逆算します(第1部・第2部)。
  • 予約:平日夕方・土曜は埋まりやすいので、かかりつけ医に受付開始日を先に聞き、1回目と2回目をセットで押さえるのがコツです(第4部)。
  • 休み方:子の看護等休暇は、小学3年生修了までの子の予防接種にも使え、時間単位でも取れます(年5日、子が2人以上なら10日。第6部)。

出典:厚生労働省「インフルエンザQ&A」/厚生労働省「子の看護等休暇」。接種の時期・間隔・可否は、かかりつけ医と自治体の案内でご確認ください。

こんにちは、白石穂香です。武蔵小杉の2LDK賃貸で、夫の健太郎(SE)と4歳の娘・結愛(ゆあ)と暮らしている共働きワーママです。食品メーカーの営業を12年やっていて、今は1日6時間の時短勤務、16時に退社しています。

10月の終わり。かかりつけの小児科に電話をかけたら、「インフルエンザの予防接種ですね。次に空いているのは……12月の平日午前です」と言われました。えっ、12月?しかも平日の午前?

そのとき私は、子どものインフルエンザの予防接種が「2回受けるもの」で、しかも「間隔をあけて受ける」ということを、ちゃんと分かっていませんでした。1回目を12月に受けたら、2回目はいつになるのか。流行が始まるのはいつなのか。仕事はどう休むのか。電話を切ったあと、スマホのカレンダーを見ながら固まったのを覚えています。

この記事では、子どものインフルエンザ予防接種を「いつ受けるか」という疑問を軸に、13歳未満の2回接種の考え方、予約が取りにくい時期の段取り、きょうだいや親の分をまとめて取る工夫、当日の持ち物、そして仕事の休み方まで、あのときの私が知りたかった順番でまとめます。

💡 この記事を読み終えたあなたの状態
– 流行期から逆算して、接種の時期をどう考えればいいかが分かる
– 13歳未満は2回接種が一般的であること、間隔の考え方が分かる
– 費用が自治体や医療機関によって変わる理由と、確認先が分かる
– 予約が取りにくい時期と、平日夕方・土曜の枠を押さえる段取りが分かる
– きょうだい・親の分をまとめて予約するときのコツが分かる
– 当日の持ち物と、接種後の体調・保育園の考え方が分かる
– 仕事の休み方(子の看護等休暇が使えるか)の確認ポイントが分かる
– 体調不良で受けられなかったときのリカバリー手順が分かる

👤 こんな人に読んでほしい

  • [x] 子どものインフルエンザ予防接種を、今年初めて考えている人
  • [x] 「2回受けるらしい」とは聞いたけれど、間隔や時期がよく分からない人
  • [x] 平日に病院へ行くのが難しく、予約の段取りに困っている人
  • [x] きょうだいがいて、何回も病院に行くのが現実的に厳しい人
  • [x] 接種のために仕事をどう休めばいいか迷っている人

この記事のゴール

先に、この記事の立ち位置をはっきりさせておきます。

この記事は、予防接種を受けるかどうかを決める記事ではありません。受ける・受けないの判断、お子さんの体質や持病との兼ね合い、接種の可否は、かかりつけの医師が診察のうえで判断することです。私は医療の専門家ではありませんし、この記事で「効きます」「安全です」といった断定をするつもりもありません。

この記事のゴールは、「受けると決めた家庭が、段取りで詰まらないようにすること」です。

共働き家庭にとって、予防接種のハードルは医学的な話よりも、「予約が取れない」「平日の昼間に行けない」「2回も休めない」という、生活と仕事の側にあります。私が最初につまずいたのも、そこでした。だから、この記事では段取りの話を中心に書きます。

⚠️ はじめに(大事な注意):インフルエンザワクチンの接種の時期・回数・間隔・対象年齢・費用・助成の有無は、お住まいの自治体や医療機関、その年の状況によって異なります。また、接種を受けられるかどうかや、体調との兼ね合いは、診察したうえで医師が判断します。本記事は一般的にこうされている、という枠組みと、私個人の家庭での段取りを紹介するものです。実際に受けるときは、かかりつけ医と、お住まいの自治体の案内でご確認ください。気になる症状や不安があるときは、自己判断せず医療機関にご相談ください。


第1部 いつ受ける?流行期から逆算して考える

1-1. 「流行が始まる前に済ませたい」が出発点

インフルエンザには、流行しやすい季節があります。一般的には、冬に流行のピークを迎えることが多いとされていて、そこから逆算して「秋のうちに接種を済ませておきたい」と考える家庭が多いです。

ただし、流行の始まりや山の時期は、年によって前後します。早い年もあれば、遅い年もある。だから「毎年◯月に受ければ大丈夫」という固定の正解はありません。その年の状況は、自治体や医療機関の案内、公的機関の発表で確認するのが確実です。

私が意識しているのは、次の3つだけです。

考え方 中身
①流行期の前に完了させたい 「受け始める」ではなく「受け終わる」のがいつか、で逆算する
②2回接種なら2回分の日程が要る 1回目の日ではなく、2回目が終わる日をゴールに置く
③予約が取りにくい時期がある 日程の希望が通らない前提で、早めに動く

特に②が、私が最初に分かっていなかったところです。「いつ受ける?」の答えは、1回目の日ではなく、2回目まで終わる日で考える必要がありました。

1-2. 逆算カレンダーのイメージ

我が家では、予防接種のスケジュールをこんなふうに組み立てています(日付はイメージです。実際の時期はかかりつけ医と自治体の案内で確認してください)。

ステップ やること
夏の終わり〜初秋 かかりつけ医に「今年の予約はいつから?」と確認する
予約受付の開始日 1回目・2回目をできればセットで押さえる
1回目 接種。その場で2回目の日程を相談する
間隔をあけて 2回目。ここで一区切り
流行期 手洗いなど、日ごろの体調管理と並行して過ごす

ポイントは、「予約受付がいつ始まるか」を先に聞いておくことです。私は最初の年、これを知らずに10月終わりに電話して、冒頭のような返事をもらいました。受付開始日を知っていれば、希望の曜日や時間帯を取れる可能性はぐっと上がります。

1-3. 「早すぎる」も気になる、けれど

「早く受けすぎると、流行の終わりごろまで効果がもたないのでは?」という不安の声も見かけます。ただ、このあたりの効果の持続については、私が断定して書けることではありません。接種の適切な時期は、その年の流行の見通しや、お子さんの状況をふまえて、かかりつけ医と相談して決めるのが一番です。

私は初回の相談のとき、看護師さんに「うちは共働きで、平日に何度も来るのが難しいんです」と正直に伝えました。そうしたら、混みにくい時間帯や、受付開始のタイミングを教えてもらえました。事情を伝えると段取りの相談に乗ってもらえるというのは、私にとって大きな発見でした。


第2部 13歳未満は2回接種が一般的——回数と間隔の基本

2-1. 回数は年齢によって変わるとされている

子どものインフルエンザワクチンは、13歳未満は2回、13歳以上は1回とされることが一般的です。私も、この「2回」を知らずに予約の電話をかけて、慌てました。

年齢のめやす 一般的な接種回数
13歳未満 2回とされることが多い
13歳以上 1回とされることが多い

ただし、年齢の区切りや回数の考え方、接種できる年齢の下限は、医療機関や年によって案内が異なることがあります。お子さんの年齢や状況によっても変わりますので、かかりつけ医の案内に従ってください。

2-2. 2回のあいだには間隔をあける

2回接種する場合、1回目と2回目のあいだには一定の間隔をあけるとされています。一般的には2〜4週間ほどの間隔で案内されることが多いですが、これも医療機関によって案内が異なることがあります。

共働き家庭の段取りとして大事なのは、この間隔のぶん、カレンダーの上で「2回目の枠」を先に確保しておくことです。1回目を受けた時点で2回目の予約が取れていないと、「気づいたら4週間が過ぎていて、次に空いているのはさらに先」ということが起こり得ます。

私は1年目にこれをやりました。1回目のあと、仕事が立て込んでいて予約を後回しにしたら、2回目が思っていたよりずっと後ろになってしまったんです。それ以来、1回目の会計を待っているあいだに、その場で2回目を予約するのを習慣にしています。

2-3. 我が家の「2回セット予約」ルール

ルール 理由
1回目と2回目は同じ電話・同じ来院でセットで取る 取り直しの手間と、後ろ倒しを防ぐ
2回目は曜日・時間帯を1回目とそろえる 仕事の調整パターンを使い回せる
カレンダーに夫婦の共有予定として入れる 「どっちが連れて行く?」を後から揉めない
予約票・母子健康手帳の置き場所を決める 当日の朝に探さない

このルールにしてから、予防接種まわりのバタバタがかなり減りました。


予防接種の1回目と2回目の日程をカレンダーに書き込むイメージ

※イメージ

1回目の日に2回目も予約して、夫婦の共有カレンダーへ。これだけで後ろ倒しが防げます

第3部 費用は自治体と医療機関で変わる

3-1. 「いくらか」は一律ではない

インフルエンザの予防接種の費用は、医療機関が独自に決めている場合が多く、自治体の助成の有無によっても変わります。そのため、「相場はいくら」と言い切ることが難しい分野です。この記事では、具体的な金額は書きません。書いたところで、あなたの地域と医療機関では違う可能性が高いからです。

代わりに、何を確認すればいいかを整理します。

確認すること どこで確認するか
1回あたりの費用 かかりつけ医・接種を受ける医療機関
2回目の費用が1回目と同じか 同上(2回目が違う設定のこともある)
子どもへの助成があるか お住まいの自治体の案内
助成の対象年齢・申請方法・期限 同上
助成を受けるのに必要な書類 同上(受診前に用意が要る場合がある)
きょうだい・大人の費用 医療機関(大人は設定が異なることがある)

3-2. 自治体の助成は「調べないと分からない」

子どもの任意接種に対して、費用の一部を助成する制度を設けている自治体があります。あるかないか、対象年齢、金額、申請の方法は自治体ごとにまったく違います。

探し方は、シンプルに2つだけです。

  1. お住まいの自治体の公式サイトで「インフルエンザ 予防接種 助成」と検索する
  2. 見つからなければ、自治体の窓口(健康・保健の担当課)に電話で聞く

私は最初の年、この確認をせずに受けました。「そういえば助成ってあるのかな」と後から調べたときには、申請の期限との関係で気づくのが遅かった、という失敗をしています。受ける前に、助成の有無と手続きを確認する。これだけで結果が変わることがあります。

3-3. 家族分をまとめて考えると、金額が見えてくる

我が家は3人家族ですが、「子どもの2回分+大人2人分」をひとまとめに家計から出しています。年に一度のことなので、私は秋の予算として、あらかじめ生活費の枠に入れておくようにしました。

きょうだいがいる家庭だと、子ども2人×2回+大人2人で、回数も金額もそれなりになります。「気づいたら思っていたより出ていた」を防ぐには、秋のはじめに家族全員分の回数を数えておくのがおすすめです。


第4部 予約が取りにくい時期と、枠を押さえる段取り

4-1. 共働きが狙う枠は、みんなが狙う枠

これは正直な話ですが、平日の夕方と土曜日の枠は、とにかく人気です。理由は単純で、仕事や学校がある家庭が、そこしか行けないからです。

枠 特徴
平日の午前 比較的取りやすいことが多いが、共働きには使いにくい
平日の夕方 保育園のお迎え後に行ける。人気が集中しやすい
土曜日 家族で行ける。最も埋まりやすい印象
予防接種専用の時間帯 設けている医療機関がある。体調の悪い人と時間が分かれる

4つ目の「予防接種専用の時間帯」は、設けている医療機関があります。体調が悪くて受診している人と時間帯を分けるための枠で、我が家はここが取れたときは迷わず選んでいます。

4-2. 枠を押さえるための5つの工夫

私が実際にやって効果があったのは、この5つです。

  1. 受付開始日を先に聞いて、スマホのリマインダーに入れる
     一番効きました。開始直後に動けるかどうかで、選べる枠がまるで違います。
  2. Web予約があるなら、事前に会員登録とログインを済ませておく
     受付開始の瞬間にパスワードを思い出そうとして負けた年があります。
  3. 第1〜第3希望まで決めてから電話する
     電話口で「じゃあ……えっと……」と考えている時間が、いちばんもったいない。
  4. 1回目と2回目をセットで押さえる(第2部のとおり)
  5. かかりつけ以外の候補も1つ持っておく
     かかりつけで取れないとき用に、通える範囲の医療機関をもう1つ調べておく。ただし、お子さんの体質や持病の状況を把握してくれているかかりつけ医が第一候補であることは変わりません。

4-3. きょうだい・親の分は「同じ日にまとめる」

きょうだいがいる家庭、そして親も受ける家庭は、同じ日・連続した時間帯にまとめて予約できないかを聞いてみる価値があります。

まとめ方 メリット 注意点
きょうだい同時 病院に行く回数が半分になる 下の子が上の子を見て不安がることがある
親子で同日 大人の分を別の日に取らずに済む 大人の接種を受け付けているか要確認
2回目も同じ曜日・時間 仕事の調整が1パターンで済む 間隔の指定に合うかは医師に相談

我が家は、結愛の1回目と同じ日に、私も受けるようにしています。病院に行く回数を1回でも減らすというのは、共働き家庭にとってはっきり効く工夫です。

ただし、大人の接種を受け付けているか、家族まとめての予約が可能かは医療機関によって違います。予約の電話のときに「家族で一緒に受けられますか」と一言聞いてみてください。

4-4. 「行く日」を夫婦のどちらが担当するか、先に決める

我が家は、子どもの通院の担当を「気づいたほうではなく、その日の仕事に余裕があるほうが動く」と決めています。これは発熱の呼び出しで一度パンクしかけた経験から生まれたルールで、予防接種にもそのまま適用しています。

役割 担当の決め方
予約の電話・Web予約 受付開始の時間に手が空いているほう
1回目の付き添い その日の予定に余裕があるほう
2回目の付き添い 1回目と別のほう(負担を寄せない)
接種後の様子見 帰宅が早いほう(私は16時退社なので多くは私)

「どっちが行く?」を前日の夜に話し合うと、だいたい揉めます。 予約を取る段階で担当まで決めてしまうのが、結局いちばん平和でした。

🏠 夫婦の分担をケンカにならずに決める仕組みは、共働きの家事分担の決め方 にまとめています。


第5部 当日の持ち物と、体温・体調の確認

5-1. 持ち物リスト

医療機関によって指定が違うので、予約のときに確認するのが確実ですが、一般的に持っていくものはこのあたりです。

持ち物 ポイント
母子健康手帳 接種歴の確認に使われることが多い。忘れると受けられないことも
健康保険証・医療証 医療機関の案内に従って
予診票 事前に配布・ダウンロードできる場合は、家で書いていくと早い
助成の書類(ある場合) 自治体の案内に従って。当日持参が条件のこともある
お金(現金が必要な場合も) カードが使えるか事前に確認
上着を脱ぎやすい服装 腕を出しやすい服にしておくとスムーズ
母子手帳ケース・おくすり手帳 まとめておくと受付が早い
子どもの好きな絵本・小さいおもちゃ 待ち時間と、不安をやわらげる用

予診票を家で書いておくのは、地味ですが本当に効きます。待合室で、泣きそうな結愛を膝に乗せながらボールペンを持つのは、なかなかの難易度でした。

5-2. 当日の朝は検温から

多くの医療機関で、接種前に体温を測ります。発熱があるときや体調がすぐれないときは、その日の接種を見合わせる判断になることがあります。これは医師が診察のうえで判断することなので、「熱があっても行けば受けられる」とは考えないほうがいいと思っています。

我が家の当日の流れは、こんな感じです。

時間 やること
朝 起きたら検温。体温をスマホのメモに残す
朝 食事・睡眠の様子、気になることをメモしておく
出かける前 もう一度検温。予診票と母子手帳を確認
受付 体温と体調を伝える
接種後 医療機関の案内に従って、院内で様子を見る時間をとる
帰宅後 接種した部位や体調に変わりがないか、様子を見る

接種のあと、院内でしばらく様子を見るよう案内されることがあります。「終わったらすぐ帰れる」と思って次の予定を詰めていると慌てるので、前後に余裕を持った時間の使い方をしておくと安心です。

5-3. 接種後の体調と、保育園・お風呂

接種のあとの過ごし方(お風呂に入っていいか、運動はどうか、当日の予定をどうするか)については、医療機関から案内があります。その案内に従うのが確実です。

接種後に、接種した部位の腫れや赤み、発熱などがみられることがあるとされています。どの程度のことが起こるか、どう対応すべきかは、お子さんによっても違います。私が書けるのは「そういうことがあると聞いています」というところまでで、心配な症状が出たときは、自己判断せず医療機関に連絡してください。医療機関から、どんなときにどこへ連絡すればいいかを聞いておくと、夜に不安になったときに慌てずに済みます。

保育園への登園については、園のルールが決まっていることがあります。「接種した日は登園してよいか」「接種後に体調の変化があったときの連絡方法」などを、園に事前に確認しておくと安心です。我が家は、接種の予定が決まった時点で連絡帳に一行書いて伝えるようにしています。

5-4. 我が家は「接種の日は予定を入れない」

結愛の接種の日は、そのあとに習い事や買い物などの予定を入れないことにしています。理由は単純で、帰ってから様子を見る余裕を持っておきたいからです。

1年目、私は接種のあとにスーパーへ寄って、夕飯の支度をして、と普段どおりに動きました。結愛は元気でしたが、私のほうが「何かあったらどうしよう」と気を張りっぱなしで、夜にどっと疲れました。それ以来、接種の日は夕飯を作り置きか簡単なもので済ませると決めています。「今日はがんばらない日」と先に決めておくと、気持ちの余裕がまるで違いました。


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第6部 仕事の休み方——子の看護等休暇は使える?

6-1. 予防接種は、子の看護等休暇の理由になり得る

共働きにとって、ここがいちばん現実的な悩みだと思います。平日に子どもを病院へ連れて行くために、どう休むか。

育児・介護休業法にもとづく子の看護等休暇は、子どもの病気やけがのほかに、予防接種や健康診断を受けさせる場合も取得理由に含まれるとされています。つまり、予防接種のための休みに、看護等休暇を使える可能性があるということです。

制度の基本(一般的な枠組み) 内容
日数 子が1人なら1年度に5日、2人以上なら10日
取得の単位 1日単位、または1時間単位
取得理由 病気・けが、予防接種・健康診断、感染症に伴う学級閉鎖等、入園(入学)式・卒園式
休んだ日の賃金 法律上の定めはなく、会社によって違う

⚠️ 制度の詳細や、実際に使えるかどうか、申請の方法は、お勤め先の就業規則と人事担当部署でご確認ください。最新の内容は厚生労働省の公式情報が確実です。

6-2. 「有給か無給か」で、夫婦のどちらが休むかが変わる

ここが我が家のリアルです。私の会社の看護等休暇は無給、健太郎の会社は有給でした。同じ法律にもとづく休暇なのに、扱いがまったく違うんです。

この差が分かってから、我が家では休み方の順番を決めました。

  1. その日の仕事に余裕があるほうが動く(大事な商談や納期の日は避ける)
  2. どちらも同じくらいなら、看護等休暇が有給の健太郎が休む
  3. 在宅勤務の日なら、時間単位の休みと組み合わせる

SEの健太郎は在宅勤務の日が多いので、「夕方の2時間だけ看護等休暇にして、結愛を病院へ連れて行く」という組み合わせがしやすいのも助かっています。

6-3. 時間単位で取れば、まるごと1日休まなくていい

看護等休暇は、1時間単位で取ることができます。予防接種は、受診して接種して様子を見て、と考えても、半日もかからないことが多いです。だからこそ、時間単位の取得ととても相性がいいと感じています。

私は時短で1日6時間勤務なので、6時間で1日分、年5日で30時間という計算になります。「予防接種のために2時間」を2回使っても、4時間。1日まるごと休む場合と比べると、残りの日数の減り方がまったく違います。

私のよくある使い方 内容
予防接種(1回目) 終業前の2時間を看護等休暇にして、そのまま病院へ
予防接種(2回目) 同じ時間帯で取る(会社への説明も同じで済む)
発熱の呼び出し 呼び出された時刻から終業まで

ただし、勤務時間の途中で抜けて戻る「中抜け」を認めるかどうかは会社の判断です。自分の会社で時間単位の取得ができるか、中抜けができるかは、就業規則で確認しておいてください。

📅 子の看護等休暇の日数や、2025年の改正で変わった点は、子の看護休暇は何日?2025年改正の「看護等休暇」と使い方 で詳しく整理しています。

6-4. 時短勤務そのものを活かす

私は16時退社なので、平日の夕方の枠が、そもそも取りやすい立場です。時短勤務をしていると「キャリアが……」と悩むことも多いのですが、こういう場面では素直にありがたい、と思います。

時短勤務がいつまで取れるのか、3歳以降の働き方の選択肢がどうなっているのかは、家庭の年間の段取りにも関わってきます。

⏰ 制度の期間と2025年の改正でできた選択肢は、時短勤務はいつまで取れる? にまとめています。


第7部 受けられなかったときのリカバリー

7-1. 「当日の朝に熱」は、けっこう起こる

予約した日の朝、結愛が微熱を出したことがあります。せっかく2週間前から押さえた枠なのに、と思いましたが、体調が整っていないときの接種は見合わせる判断になることがあるので、私は医療機関に電話して相談しました。

このとき慌てないために、予約を取った時点で聞いておくといいことがあります。

聞いておくこと 理由
体調不良でキャンセルするときの連絡先・締切 当日の朝に調べなくて済む
キャンセル後、いつ・どうやって取り直せるか 次の枠の見込みが立つ
1回目のあと体調を崩したとき、2回目の日程はどうなるか 間隔の考え方は医師に相談する前提で、目安を知っておく
何日前までなら日程変更ができるか 仕事の都合で動かすときにも使える

7-2. 取り直しの手順(我が家の場合)

  1. 朝いちばんに医療機関へ電話して、体調を伝える(無断キャンセルはしない)
  2. その場で次の候補日を相談する。「2回目との間隔もふまえて」と伝えると話が早い
  3. 会社へ連絡。看護等休暇を使う日程を変更する(子どもの体調不良なら、そのまま看護等休暇の対象になる場合もある)
  4. 夫婦の共有カレンダーを更新し、付き添いの担当を決め直す
  5. 保育園に登園するかどうかを決める

3で大事なのは、「病院に行けなくなった」だけでなく「そもそも子どもが体調を崩している」という点です。その日は看病のために休むことになるかもしれません。

🤒 体調を崩した日に頼れる選択肢は、病児保育の使い方|事前登録から当日の流れと、使ってわかったこと にまとめています。事前の登録が要ることが多いので、元気なうちの準備がおすすめです。

7-3. 「間隔が空きすぎた」ときは相談する

1回目のあとに体調を崩して、2回目が予定よりずっと後ろになってしまうことがあります。このとき「もう受けても意味がないのでは」「最初からやり直し?」と不安になりますが、その判断は医師がします。

私にできるのは、自己判断でやめないこと、そして正直に状況を伝えて相談することだけです。「1回目が◯月◯日で、そのあと熱が出て、今日まで空いてしまいました」と伝えれば、その先どうするかを診察のうえで案内してもらえます。

7-4. 家族の誰かが体調を崩したときの考え方

きょうだいまとめて予約していた日に、片方だけ体調を崩すこともあります。そのときは、片方だけ受けられるか、まとめて日程を動かすかを、医療機関に相談します。私は「それくらいで電話して迷惑では」と思いがちだったのですが、無断でキャンセルするほうが、次の枠を待っている家庭にも医療機関にも迷惑です。電話は、しましょう。

🍂 秋から冬にかけての体調管理は、秋の花粉・ハウスダスト対策|子どもの鼻炎を悪化させない掃除 も、あわせて読んでもらえたらうれしいです。


第8部 よくある質問

Q1. 結局、いつ予約すればいいの?

「受付がいつ始まるか」を、秋の入り口にかかりつけ医へ確認するのが第一歩です。受付開始の日をリマインダーに入れて、開始直後に1回目・2回目をセットで押さえる。この順番が、共働きにとっていちばん現実的だと思います。実際の接種の時期については、かかりつけ医と自治体の案内でご確認ください。

Q2. 13歳未満は、どうして2回なの?

回数の考え方の医学的な根拠については、私が説明できる範囲を超えます。一般的に13歳未満は2回とされているという枠組みだけ押さえて、詳しいことは接種を受ける医療機関で聞いてみてください。予診のときに質問すると、きちんと説明してもらえます。

Q3. 1回目と2回目で、別の病院でもいい?

医療機関によって扱いが異なりますし、母子健康手帳や接種記録の管理の面からも、同じ医療機関で受けるほうが話がスムーズなことが多いです。事情があって変える場合は、事前に相談してください。

Q4. 親も一緒に受けたほうがいい?

「受けるべき」と私が言う立場にはありません。ただ、家族分の予定をまとめて考えると、病院に行く回数を減らせるのは事実です。大人の接種を受け付けているか、家族まとめて予約できるかは、医療機関に確認してみてください。

Q5. 保育園には、接種したことを伝える?

園によって決まりがあります。接種した日の登園の扱いや、連絡が必要かどうかは園に確認しておくと安心です。我が家は、予定が決まった時点で連絡帳に書いて伝えています。

Q6. 平日の昼間にどうしても行けないときは?

平日の夕方枠・土曜日枠・予防接種専用の時間帯を、予約の電話で聞いてみてください。「共働きで、平日の日中が難しい」と伝えると、通いやすい時間帯を案内してもらえることがあります。あわせて、子の看護等休暇が時間単位で取れるかを就業規則で確認しておくと、選べる枠が増えます。

Q7. 費用はいくらかかる?

医療機関ごとに設定が異なり、自治体の助成の有無でも変わるため、この記事では金額を書きません。接種を受ける医療機関と、お住まいの自治体の案内でご確認ください。助成には申請の期限や必要書類があることもあるので、受ける前に調べておくのがおすすめです。

Q8. 受けるかどうか、まだ迷っている

それは、この記事ではなくかかりつけ医に相談する話だと思います。お子さんの体質や持病、これまでの経過を知っている医師に、不安な点をそのまま伝えてみてください。私も、迷ったときは診察のときに質問して、納得してから決めるようにしています。


予約の電話をかける前のチェックリスト

  • □ かかりつけ医の予約受付の開始日と、Web予約の有無を確認した
  • □ 1回目・2回目の希望日を第3希望まで決めた(2回目まで終わる日がゴール)
  • □ 家族も受けるなら「同じ日に一緒に受けられますか」と聞く準備をした
  • □ 自治体の助成の有無・必要書類を公式サイトで確認した
  • □ 付き添う人と、看護等休暇(時間単位)を使えるかを就業規則で確認した

まとめ——「いつ受ける」は、2回目が終わる日から逆算する

子どものインフルエンザ予防接種の段取りについて、ポイントをまとめます。

  1. 時期は「2回目が終わる日」から逆算する:流行期の前に完了させたい、が出発点
  2. 13歳未満は2回接種が一般的:間隔をあけて受けるとされているので、2回分の日程が要る
  3. 1回目と2回目はセットで予約する:後ろ倒しを防ぐ最大の工夫
  4. 費用は医療機関と自治体次第:助成の有無・対象・申請方法を、受ける前に確認する
  5. 予約は受付開始日が勝負:平日夕方・土曜・予防接種専用枠は埋まりやすい
  6. きょうだい・親の分はまとめて:病院に行く回数を1回でも減らす
  7. 仕事は看護等休暇の時間単位取得を検討:有給か無給かは会社次第。夫婦で有利なほうを使う
  8. 受けられなかった日は電話して相談:自己判断でやめず、日程を組み直す

そして、いちばん大事なこと。受けるかどうか、受けられる状態かどうかを決めるのは、診察したかかりつけ医です。 この記事は、あくまで「受けると決めた家庭の段取り」の話としてお読みください。気になる症状や不安があるときは、医療機関にご相談ください。

かかりつけの受付で「次は12月です」と言われて固まったあの日の私に伝えたいのは、「段取りは、9月のうちに聞いておけば変わる」ということです。電話1本で、選べる枠も、休み方も、家族の予定も、ずいぶん違ったものになります。

秋のうちにやっておきたいチェックリスト

  • [ ] かかりつけ医に「予約の受付はいつから?」と聞いたか
  • [ ] 受付開始日をスマホのリマインダーに入れたか
  • [ ] Web予約があるなら、会員登録とログインを済ませたか
  • [ ] 家族全員分の回数(子ども×2回+大人)を数えたか
  • [ ] お住まいの自治体の助成の有無・対象・申請方法を調べたか
  • [ ] 1回目と2回目をセットで予約したか
  • [ ] 夫婦で付き添いの担当を決めて、共有カレンダーに入れたか
  • [ ] 就業規則で、看護等休暇が有給か無給か・時間単位で取れるかを確認したか
  • [ ] 母子健康手帳・予診票・助成の書類の置き場所を決めたか
  • [ ] 体調不良でキャンセルするときの連絡先と締切を聞いたか
  • [ ] 保育園に、接種の日の登園の扱いを確認したか

全部できなくても大丈夫。上から1つずつで十分です。

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💬 「うちの自治体の助成、どこを見ればいい?」など、段取りの質問はXのDMで受け付けています。同じ「予約の電話をかけるタイミングを毎年逃しがちな共働きの仲間」として。ただし、医療の判断に関わることは、かかりつけ医にご相談くださいね。


運営者・白石穂香について → [運営者プロフィール(/about/)]
本記事は2026年時点の情報です。インフルエンザワクチンの接種時期・回数・間隔・対象年齢・費用・自治体の助成の有無と内容は、地域・医療機関・年によって異なります。接種を受けられるかどうか、体調との兼ね合い、接種後の対応については、診察したうえで医師が判断します。本記事は一般的な枠組みと私個人の家庭での段取りを紹介するものであり、効果・安全性・接種の可否について判断を示すものではありません。接種に関する判断や、気になる症状があるときは、かかりつけ医などの医療機関にご相談ください。制度に関する最新かつ正確な情報は、厚生労働省や自治体の公式情報、お勤め先の就業規則でご確認ください。本文中の体験談は、あくまで私個人の感想・実例です。

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